お散歩で他人に吠えるダックス
先日、百福母さんの友人の方から、
「飼っているダックスフンドのくるみちゃんが散歩時に他人に吠えて
困っている」と相談を受けました。
犬を実際に見てみないとわからない部分もありますが、
私はその飼い主さんの雰囲気と、過去に飼っていたラブラドールと
訓練所に通ってお勉強をしたことがあるという経験を踏まえて、
「その吠えは、それほど難しくないかもしれないですよ。」とお答えしました。
数日後、早速ご予約をいただき、くるみちゃんのママのお宅でレッスン開始!
まずは、自宅内でのくるみちゃんと、同居犬のトイプードル大豆君(8ヶ月)の
様子を観察。
ママさんは、トイプードルの大豆君の方は問題ないと考えていたようですが、
大豆君は、物事をくるみちゃんを通して依存しながら判断している節があったので、
「犬 対 犬」ではなく、「飼い主 対 犬」の関係を作っていった方が
良さそうです。
多頭飼いの場合、「先住犬におまかせ」にせず、必ず個々に「飼い主 対 犬」の
関係を築くようにしなければ、のちのち歪が生じてしまいます。
くるみちゃんは自宅での吠えも強かったので、
ハウスの環境と、犬を興奮をさせないためのママさんを含めた人間の対応の他、
しつけと訓練トレーニングの違いなど、総体的なお話をさせていただきました。
いよいよ、お散歩です。
「玄関を出てから」ではなくて、ハウスから出す瞬間から
お散歩の興奮は始まっていますので、それの押さえ方をお勉強してもらいながら
外へ…。
ママさんに、リードの持ち方、姿勢、目線、気持ちの持ち方を説明して
いざ出発!
散歩時に何人もの人間とスレ違いましたが、くるみちゃんは
吠えることなくすれ違い成功です。
私の勘は的中しました。
くるみちゃんは「吠えていた」のではなく、「ママさんのために
吠えてあげていた」のです。
ママさんが「吠えなくてもいいよ」と態度で伝えたので、
「わかったよ」と吠えずにスタスタ歩けるようになったというわけ。
翌日、メールで「今日もお散歩してきましたが、吠えませんでした!
お散歩に行くのが楽しくてしかたがないです。」と
嬉しい報告がありましたよ♪
もう一つの「勘」は、くるみちゃんのママさんが、過去にラブラドールで
訓練所に通って訓練のお勉強をしている経験から、リード扱いが
上手であろうと感じていたことです。
思った通り、ママさんのリード扱いに「遠慮」がありませんでした(笑)。
「遠慮」がないから、くるみちゃんにストレートに気持ちが伝わるので
「すれ違いの吠えは必要ない」とすぐに伝わったというわけです。
合図が中途半端であったり、遠慮や可哀想という気持ちがあれば、
犬が混乱してしまいます。
飼い主が「吠えなくていいんだってば!」と強い意思をもっていれば
ちょっとしたコツで簡単に伝わる…犬って単純なのです。
「教えられた通りにやっているんだけどうまくいかない」と感じたときは、
飼い主さんの心の中に迷いや遠慮、気持ちのブレを見直してみてくださいね。
続いて、トイプードルの大豆君のお散歩です。
大豆君は臆病なので、階段などの障害物のたびに固まってしまい、
ママさんに助けを求めてしまいがちですが、まだまだおこちゃまなので
ついつい甘やかしてしまいそうになるところをぐっとこらえて
「ママを信じて。さぁ階段を下りるのです」ぐらいの勢いで接してもらった
ところ、大豆君の足取りが変わりました。
くるみちゃんと大豆君はそれぞれちがった悩みを持っていました。
くるみちゃんは「ママ、私が吠えるから任せておいて!」とお姉ちゃん風。
大豆君は「ママ、もう歩けない…怖いよ~」と甘えん坊の弟風
どちらの犬も、「ママといれば安心できる。任せるね」と
思えるようになれば、ママさん希望の「2頭でお散歩」も
とてもスムーズにできるはずですよ~。
ママさんが「主導権」を持って前を歩けば、2頭のおちびさんたちは
「ママについて行けば安心だね」と堂々と歩いてくれます。
散歩のあとは、くるみちゃんのピンポン吠えを検証してプランを
たてました。
くるみちゃんは「ピンポン」の音に反射的に反応している様子だったのと、
吠えても叱られた経験がなかったようでしたので、
「ピンポン慣れ」と「叱り方」をお勉強してもらいました。
こちらは、ママさんの努力次第ですので、根気よく繰り返して
みてくださいね。
レッスンが終了してからは、くるみちゃんも大豆君も私に
穏やかに寄り添って尻尾をフリフリ。
「きゃあ、かわいいね!えらいね!」なんて興奮させて
褒めちぎるよりも、「私に任せなさい」と堂々としている人間の
そばでは、犬は興奮せずに安心して穏やかに過ごせるのですね。
私にとっては数少ない「小型犬のレッスン」でしたが、とても楽しかったです。
ママさん、ありがとうございました~♪
紹介してくれた百福母さん、ありがとうございました~♫
↓ 「飼い主が影響を与えていることが多いんだね」と思ったあなたはクリックを。

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「飼っているダックスフンドのくるみちゃんが散歩時に他人に吠えて
困っている」と相談を受けました。
犬を実際に見てみないとわからない部分もありますが、
私はその飼い主さんの雰囲気と、過去に飼っていたラブラドールと
訓練所に通ってお勉強をしたことがあるという経験を踏まえて、
「その吠えは、それほど難しくないかもしれないですよ。」とお答えしました。
数日後、早速ご予約をいただき、くるみちゃんのママのお宅でレッスン開始!
まずは、自宅内でのくるみちゃんと、同居犬のトイプードル大豆君(8ヶ月)の
様子を観察。
ママさんは、トイプードルの大豆君の方は問題ないと考えていたようですが、
大豆君は、物事をくるみちゃんを通して依存しながら判断している節があったので、
「犬 対 犬」ではなく、「飼い主 対 犬」の関係を作っていった方が
良さそうです。
多頭飼いの場合、「先住犬におまかせ」にせず、必ず個々に「飼い主 対 犬」の
関係を築くようにしなければ、のちのち歪が生じてしまいます。
くるみちゃんは自宅での吠えも強かったので、
ハウスの環境と、犬を興奮をさせないためのママさんを含めた人間の対応の他、
しつけと訓練トレーニングの違いなど、総体的なお話をさせていただきました。
いよいよ、お散歩です。
「玄関を出てから」ではなくて、ハウスから出す瞬間から
お散歩の興奮は始まっていますので、それの押さえ方をお勉強してもらいながら
外へ…。
ママさんに、リードの持ち方、姿勢、目線、気持ちの持ち方を説明して
いざ出発!
散歩時に何人もの人間とスレ違いましたが、くるみちゃんは
吠えることなくすれ違い成功です。
私の勘は的中しました。
くるみちゃんは「吠えていた」のではなく、「ママさんのために
吠えてあげていた」のです。
ママさんが「吠えなくてもいいよ」と態度で伝えたので、
「わかったよ」と吠えずにスタスタ歩けるようになったというわけ。
翌日、メールで「今日もお散歩してきましたが、吠えませんでした!
お散歩に行くのが楽しくてしかたがないです。」と
嬉しい報告がありましたよ♪
もう一つの「勘」は、くるみちゃんのママさんが、過去にラブラドールで
訓練所に通って訓練のお勉強をしている経験から、リード扱いが
上手であろうと感じていたことです。
思った通り、ママさんのリード扱いに「遠慮」がありませんでした(笑)。
「遠慮」がないから、くるみちゃんにストレートに気持ちが伝わるので
「すれ違いの吠えは必要ない」とすぐに伝わったというわけです。
合図が中途半端であったり、遠慮や可哀想という気持ちがあれば、
犬が混乱してしまいます。
飼い主が「吠えなくていいんだってば!」と強い意思をもっていれば
ちょっとしたコツで簡単に伝わる…犬って単純なのです。
「教えられた通りにやっているんだけどうまくいかない」と感じたときは、
飼い主さんの心の中に迷いや遠慮、気持ちのブレを見直してみてくださいね。
続いて、トイプードルの大豆君のお散歩です。
大豆君は臆病なので、階段などの障害物のたびに固まってしまい、
ママさんに助けを求めてしまいがちですが、まだまだおこちゃまなので
ついつい甘やかしてしまいそうになるところをぐっとこらえて
「ママを信じて。さぁ階段を下りるのです」ぐらいの勢いで接してもらった
ところ、大豆君の足取りが変わりました。
くるみちゃんと大豆君はそれぞれちがった悩みを持っていました。
くるみちゃんは「ママ、私が吠えるから任せておいて!」とお姉ちゃん風。
大豆君は「ママ、もう歩けない…怖いよ~」と甘えん坊の弟風
どちらの犬も、「ママといれば安心できる。任せるね」と
思えるようになれば、ママさん希望の「2頭でお散歩」も
とてもスムーズにできるはずですよ~。
ママさんが「主導権」を持って前を歩けば、2頭のおちびさんたちは
「ママについて行けば安心だね」と堂々と歩いてくれます。
散歩のあとは、くるみちゃんのピンポン吠えを検証してプランを
たてました。
くるみちゃんは「ピンポン」の音に反射的に反応している様子だったのと、
吠えても叱られた経験がなかったようでしたので、
「ピンポン慣れ」と「叱り方」をお勉強してもらいました。
こちらは、ママさんの努力次第ですので、根気よく繰り返して
みてくださいね。
レッスンが終了してからは、くるみちゃんも大豆君も私に
穏やかに寄り添って尻尾をフリフリ。
「きゃあ、かわいいね!えらいね!」なんて興奮させて
褒めちぎるよりも、「私に任せなさい」と堂々としている人間の
そばでは、犬は興奮せずに安心して穏やかに過ごせるのですね。
私にとっては数少ない「小型犬のレッスン」でしたが、とても楽しかったです。
ママさん、ありがとうございました~♪
紹介してくれた百福母さん、ありがとうございました~♫
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