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ノンバーバル・コミュニケーション

今日のブログも「しつけのコツ」です。


犬と接する上で「気にしておいて欲しいこと」を書いてみます。






しつけで悩むお客様にお話しする上で、私が参考にしているのは、


犬に関する本だと思われるかもしれませんが、実は犬に関する本を


読んでいません。


「犬の本に書いていることが間違っている」とかは思っていないですよ。


しつけの方法、テクニックが、その飼い主さんや犬に合えばそれはそれで参考になります。


でも、訪問する先は、飼い主さんも犬も環境も家族構成も留守番の時間もすべて


組み合わせが異なるので、本で読んだことをそのまま応用できることなんて


まず皆無です。




私が読んでいる本…




メーカーの営業マンであるうちの旦那が持って帰ってくる「ビジネス本」です、笑。


なぜなら、私が対象にしているのは、犬ではなく「飼い主さん」だから。


顧客である飼い主さんに「伝えること、実行してもらうこと」が私の仕事だからです。





最近読んだ本の中で、「これはぜひ飼い主さんに気にしておいて欲しいな」と


思う内容がありました。





これは人間同士の話なのですが、


「バーバル・コミュニケーション(言葉による伝達)」より、


「ノンバーバル・コミュニケーション(言葉以外の伝達)」の方が伝達力が高い



という話でした。


人間が相手の人間に伝達する情報の中で


「話す言葉(バーバルコミュニケーション)」の内容そのものが占める


比率は「たった7%」に過ぎないのだそうです。


残り93%は「ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の伝達)」


だそうです。つまり、顔の表情、声の質、大きさ、テンポによって


その人が伝えようとしている内容を受け取っているのですね。


例えば、同じ商品を同じセリフで販売していたとしても、


販売員の顔の表情や声、表現力によって販売量が異なってくるのです。


さらに…


人間の動作の「信頼尺度」についての記述が載っていました。


人間の動作を「信頼できる順番」に並べると、


(1)自律神経信号

(2)下肢信号/足の動き(貧乏ゆすりなど)

(3)体幹(胴体)信号/身体の姿勢

(4)見分けられない手振り/微妙な手の動き

(5)見分けられる手のジェスチャー

(6)表情

(7)言語


になるそうです。


まぁ、ここまでは「人間同士のコミュニケーションの参考に…」と


読みすすめていたのですが、


「一番信頼できて嘘がない」という結果が出た「(1)自律神経信号」の


内容を読んだ瞬間に「おお!」と思いました!


「自律神経信号」とは、


緊張して動悸が激しくなったり、汗をかいたりすること。



これって、「嘘発見器」でもあればいいのですが、表面的には


チェックができない動作ですよね?


飄々とした表情をしているのに、実は脇汗びっしょり…


これこそが「嘘のつけない心情」を最も証明しているのだそうです。


そうです!


つまり、嗅覚の優れた犬は、人間の「自律神経信号」を


見事に見抜いているんですよ、奥さん!



これって、レッスンの時にちょくちょく話していましたし、


自分自身でも経験していたことなのですが、


まさか「一番信頼できて、嘘がない動作」とまで言い切ってよかったとは!


レッスンの時は、「気だるい兄貴になりきってください!」とか、


「怖いという気持ちが匂いで伝わるから、自分が怖くない方法で


やってみてください!」とか「吠えかかる対象にであったら目を逸らして


飼い主自身が気にしないようにしてください!」とかで表現しています。


特に「噛み付き」「吠えかかり」で悩む飼い主さんは、


「恐怖、恥ずかしさ、遠慮、謝りたい気持ち、怖い…」などの


ネガティブな気持ちが「汗の匂い」として犬に伝わっていると


言うこと。さらには、「ピンと張り詰めたリード」からも


伝わっているのではないかと感じます。


実際、ハンドラーを交代したら吠えかかりが起こらない犬もいますし、


身体に触るだけで噛み付く犬が、プロトリマーさんが触ると心から


リラックスしていたり…。


犬は優れた嗅覚で「相手の心情」を読んで行動しているのです。



実体験としては…


車の運転が「ど下手くそ」だった頃、長女犬を車に乗せると


しつこいぐらい鳴き叫んでいた時期がありました。


どんなになだめても、どんなに叱っても絶対に治らなかった悪癖。


たぶん5年は続いたと思います。


運転がうまい旦那に交代しても、鳴き癖になってしまったようで


何をやっても効果なし。


あるとき、車をワンボックスに変えてクレートを積む際に


長女犬のクレートを一番後部座席にしてみたところ。。。


あれれ?静かになった???


しばらくはその位置で「鳴き癖」が消えるまで固定してみて、


あるときまた運転席の真後ろにクレートを戻してみました。


見事に鳴き癖も鼻鳴きも消えている!


ところが…。


私がある行動をしたときだけ、鼻鳴きが復活するのです。


それは、


・運転にヒヤッとした瞬間

・道に迷ったとき

・普段は人を乗せないのにたまにお客様を乗せたとき


です。


そう、私が緊張したときの「汗の匂い」に長女犬は反応するのですね。


癖がついた初期の頃は、私の「ど下手くそ」な運転技術が影響していたと


思われますが、最近はかなり余裕が出てきたので緊張したときだけに反応


してしまうのかな?


後部座席の一番後ろに移動した時、私の緊張の汗の匂いが届かなくなった


という可能性もあります。


今では、どのポジションに乗せても私が「緊張の汗」を出さない限りは


全く静かになりました。


※これはあくまでも長女犬の例なのですべての犬に当てはまる訳ではありません。




では、「自律神経信号」で犬に緊張を悟られないようにするには


どうすればいいのか?


そりゃもう、「滝に打たれて心を鍛える」しかないですね…。




というのは冗談で。




やはり、「良い経験の積み重ね」で飼い主さんが自信をつけていくのが


一番だと思います。


犬は感情豊かな動物なので、テクニックだけで問題解決ができる訳ではありません。


やはり、「どこまで本気なのか?」を伝えてあげなきゃだめなんです。


あなたの「中途半端な本気」は、犬が匂いで感知していますよ。





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犬に状況を判断させる

今日は「しつけのコツ」を更新します。


以前書いたブログ、「空気を読め!」の内容に近い話です。


↓「空気を読め!」

http://calmdogkainusijyuku.blog.fc2.com/blog-entry-155.html





ご自分の犬が「お利口だなぁ!」と思うことってありますよね。


例えば、飼い主が「仕事用のスーツ」を来たら大人しくなるのに、


「散歩のときに着る服」に着替えたら「散歩だ!」と騒ぐとか。





これって、犬は状況を判断して行動をしているんだと思います。





北海道では冬の朝の行事として「雪かき」をしなければいけません。


ところが、「雪かき」の服と「散歩」の服が同じなので、我が家の3ゴルは


勘違いして玄関に集まってきてしまいます。


ある日、うちの旦那が「雪かき」をしようとカバーパンツを履いて


上着を着たら、案の定、3ゴルが散歩と勘違いして玄関に集まり始めました。


うちの旦那は「ゆ~き~か~き!」とはっきりとした口調で犬に


説明を始めました。


「そんなんでわかるわけないやん…」と思いながら見ていた私。


ところが、いつもいつも雪かきのたびに「ゆ~き~か~き!」と


声をかけてから雪かきに行くうちに、玄関で集まった犬たちが


早めに諦めてリビングに戻ってくるようになったのです。


「父ちゃん、なかなかやりよるな。」と思って見ていた私。


我が家の犬は「排泄」と「散歩」を別のものと認識しているため


朝の「うんこしたい時間」に先に雪かきをしようと思っても


玄関に集まってくる時点で「うんこしたい!」とソワソワしてしまうので


「仕方がないから先にうんこね」と排泄に行ってから雪かきをする


ようにしていました。


でも、先に排泄に行くと、雪が踏み固められるので雪かきがやりにくく


なるのよね。。。


でも、「うんこしたいねん」と玄関に集まる犬は、きっと腸が活発に


動いてしまっているだろうし、可哀想なので「排泄」を先にしていました。




そこでふと思いました。




「犬が玄関に集まるから先に排泄をすることになるけど、


玄関に集まらなければいいんだ」と。。。


「ハウスに入れる」という手もありますが、雪かき終了後に長靴を


脱いでリビングに上がってハウスから出すのが面倒。。。


閃いた!


旦那が入れてくれた習慣「ゆ~き~か~き!」を使ってみよう。


いつもならカバーパンツを履いた時点でソワソワが始まるので、


カバーパンツを履きながら「ゆ~き~か~き!」と何度も声をかけます。


すると…。


状況判断力の弱い次女犬だけが立ち上がっただけで、長女と三女は


寝転んだまま「散歩じゃないんだ」と気づいた様子!


さらに「ゆ~き~か~き」と声をかけながら、上着をきましたが、


次女犬のブンブン振っていた尻尾がだらりと下がりました、笑。


玄関で長靴を履いていても、長女犬は立ち上がりもせず、


三女犬はリビングから玄関を覗いただけで立ち去り、


次女犬は玄関まで来てからリビングに戻って行きました。


玄関で集まってから「ゆ~き~か~き!」というよりも、もっと


先読みした服を着替える段階で「ゆ~き~か~き!」と言うのがコツ。


犬が動いてからたしなめるのではなく、動く前に状況を判断させれば


良いということですね~。


犬はあらゆる段階で「状況判断」しているので、どのタイミングで


アクションを起こすかによって、判断する力を強化できるのです。


状況判断力に優れた長女犬は見事に動きませんでした。


これこそ「ピントの合う犬」です。


雪かきが終わってから玄関を開けると、これまた状況を判断した


3ゴルたちがノソノソと集まってきたので「排泄」に出してやりました。








先日、あるお客様に「勝手口で寝そべっている状態の犬をどうやって


動かしていますか?」と質問しました。


「バックというコマンドで後ろに下がらせています」と答えました。


確かにそれも正しいとは思いますが、私なら勝手口を強引に開けて


犬に状況を判断させます。


犬と「コマンド」で繋がるよりも、「空気を読んで状況判断させる」ことが


「ピントが合う犬」に近づけると感じています。


犬はロボットではなく、状況を判断できる頭の良い動物だから…。





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愛情バロメーターが偏っているようです。

これまた昨年のレッスンです…


今回のご依頼は、小さな小さなチワワのM君のママさんから。


ドッグカフェなどで他の犬にガウガウしたり、散歩中にすれ違う犬に


吠えかかったりするので困っているとのこと。


ご自宅に訪問すると、小さな体で尻尾ふりふり歓迎してくれるM君。


気質的にはフレンドリーで問題はなさそうなのですが…。


ママさん曰く、トレーナーさんが指導してくれるカフェでは


大型犬に寄り添って眠ってしまうぐらい落ち着いているけど、


もっと自由度の高い方のカフェでは、入ってくる犬に対して


ガウガウしてしまうなど、その時その時でM君の行動は違っているらしい。


それぞれのカフェでの様子やママさんの対応を聞いているうちに、


トレーナーさんのいる方のカフェでのママさんは、周りの飼い主さんや


周りの犬に対する安心感があり、しかもちゃんとコントロールできている


のに対して、ガウガウしてしまう方のカフェでは、M君が気に入らない


状況が多い上に、ママさん自身も「周りへの遠慮」が伺える。。。


M君は、ママさんの「遠慮した態度」を「僕がなんとかしなきゃ」と


置き換えて行動してしまっているのでは?


ママさんはオーナーさんに言われるがままにリードを外して


おやつを貰い放題にしているそうですが、M君にとって


虚勢を貼らなきゃいけないような空間でおやつをもらうたびに


他の犬との接触があれば、「頑張らなきゃ!」の炎が燃えてしまっても


しょうがないのではないかな?


ママさんがやらなきゃいけないのは、M君を守ること。


他の犬にガウガウすることから守り、他の犬に逆襲されるかもしれない


危険からも守るべきなのではないかな?


「もし、私がM君の飼い主なら…」


いつものように、私はお客様の犬を自分が飼っていると仮定して


お話ししました。



まずは、自由奔放でルールのない方のカフェには行かないと思います。


私自身、大型犬を3頭連れてカフェに行くこともありますが、


カフェ選びの第一条件として、「お店のスタッフが犬を構わない店」を選ぶかも。


さらに言えば、おやつを使って犬を煽るような行為はお断りします。


カフェには「犬と一緒にゆっくりと寛いだり、人間同士でのおしゃべりを


楽しんだりすること」を目的にいきますので、自分の犬にむやみに


触ったり話かけたりされることで邪魔をされたくないんです。



ところが…



カフェに行く目的の中に、「あら、かわいいワンチャンですね!」と


スタッフに構われたいと思っている方も多いのも事実…。


むしろ、スタッフが自分の犬に無愛想な店はいやだと思う方もいるようです。




これは、私の意見を述べるべきではないな…。




ママさんがM君を上手にコントロールできれば良い話なので、


「わかりました。では、飼い主さんとM君の関係を見てみますね」と


思いなおし、ママさんにヒアリングをしたり、M君の反応を見たり。


突発的なガウガウに至る時に、ママさんが制御できれば良いのだが…。


うーん。M君はバックに控えるママさんを全く意識できていないし、


「飼い主さんに守られている」という感覚もないようです。


最大の原因は、ママさんの「かまいすぎ、話しかけすぎ、媚びすぎ…」。


ママさんは無意識のうちにM君にずっと話しかけっぱなしなのです。


自宅でのM君は、ママさんに尻尾も振っているし遊びに乗ったりも


していますが、口元がギュッと閉じて緊張の表情を浮かべているのも


気になりました。


飼い主と過ごす時は気を緩ませて口元も緩んでいるはずなのに…。


愛情バロメーターで言えば、ママからM君への「愛」が80%を


振り切ろうかというぐらい。


ここで得意の「例え話」です。


M君を男性、ママさんを女性として「恋愛中」だとします。


どちらもお互い好きなのですが、女性の方がより強いアプローチを


仕掛けている状態。女性が男性を追いかけているのですね。


「追いかけられる恋より、追いかける恋」を好む狩猟本能的な


傾向が強い男性は、ぐんぐん追いかけてくる女性がかけてくる


言葉が「当たり前」になって、耳に届かなくなってきたみたい。


M君は犬なので言葉の意味は理解していませんが、ママさんが


浴びせる言葉のシャワーの中に潜む「媚び」には気づいています。


私は、「抱っこするのとか、むやみに撫でるのとか、話しかけるのを


とにかく減らしてみてください」とお願いしました。


他にも、ドアの出入りで勝手な行動をするM君に「下がって待ってなさい」を


伝えてもらったりしましたが、「媚びていない」私が「下がって」と


伝えるとM君は静かに下がりますが、ママさんが「下がって」とどんなに


伝えても、「いつもの話しかけている延長」ぐらいにしか捉えていません。


散歩やカフェでのガウガウを止める以前に、まずは、ママとM君の


立場を変えていかないと…。


小さなチワワのM君は、見た目はとっても可愛いぬいぐるみのような


存在です。


息子さんや娘さんの子育ても後半にさしかかって癒しを求めたママさんは


「M君を無条件に可愛がってきました」と告白されました。


小さなチワワといえども、犬は犬。


ゴールデンやラブラドールと同じで、飼い主の言葉が耳に届くように


しなければ、大変な事故に繋がるのです。


M君の場合は小さいので相手への危害は少ないけれど、


相手の機嫌次第では、M君が怪我をする危険が多いにあります。


愛犬を守れるのは飼い主だけなんです。


散歩でのテクニックや、M君を叱る方法をどんなにお伝えしても、


ママさんの根本的な接し方を変えない限りすぐに崩れてしまうでしょう。






数日後、ママさんからのメールに「かまいすぎをなかなか治せない。


リードでコントロールをもう一度教えて欲しい」と


書かれていました。


そこで、私はお答えしました。


「ママさんが、M君に媚びたり遠慮している限りは、

リードのテクニックだけでは通用しません。

犬は、人間の心を見透かしているのですよ。

抱っこしないのもかまいすぎないのも、表面的にやるだけなら効果はありません。

だめな事は100%だめと伝える事ができなければ、

M君はママを頼る事ができないのです。

だから、ママの叱りが通じず、唸ったりして自分を自分で守ってしまうんです。

抱っこしちゃだめ、話しかけ過ぎちゃだめ、というのは表面の問題であり、

ママさんが必要以上にM君に依存する気持ちに歯止めをかけるのが目的なのです。」


そして、M君が本当に安心して接していられる相手を具体的に挙げてみました。


その相手は、「触ったり話しかけたり、媚びたり、遠慮したり、溺愛したり、

かまいすぎたりしていない存在」です(M君が慕っているある犬ですけどね(^O^))




ママさんは頑張ってしつけ教室にも通っていますし、犬に関する講座を

受けて頑張っておられます。

M君への愛情がママさんを走らせているのですが…。


ちょっと一息ついてみませんか?


M君に関わることを一旦休憩して、

お世話を家族にまかせて旅を楽しんだりするのもいいと思います。




「押してもダメなら引いてみな」




女性側のママさんが思い切って、他のことに夢中になれば男性側のM君が


慌てて「ちゃんと話を聞くから~!」って戻ってくるかもしれませんよ。




今回のお話しは「変な例え話」が多すぎちゃいましたね、反省。











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引っ張らせ癖

これも昨年のレッスンです。


ご依頼はラブラドールの若いオス、R君のママさんから。


お悩みは「とにかく引っ張るんです!」でした。


ご依頼を受ける前に、私はママさんとR君の様子をドッグランで


見たことがありました。


その時は、「あと一歩なんだけどなぁ。。。」という感想。


R君の「引っ張り癖」というよりも、ママさんの「引っ張らせ癖」です。


ご自宅に伺い、実際に環境やママさんの接し方、R君の気質を


見たところ、そんなに悪くはありません。


むしろ、とても気質の良い犬で


そのまま持って帰りたいぐらいでした、笑。


自宅では興奮もなく、お話ししている私たちの横でゆったりと寛ぐR君。


お散歩で引っ張るとはとても想像できな穏やかなラブラドールです。


ママさんと「飼い主さんのお約束事」についてお話しした後、


実際にR君を連れて散歩に出かけてみました。


ここで私の大失敗!


R君のリードをママさんに託せばよかったのに、


最初の「興奮の落とし方」を説明する時点でR君の興奮を


すっかり落としきってしまったのです、笑。




もちろん、興奮を落としてしまうことは良いことなのですが、


これでは、飼い主さんの勉強になりません…。


その日の散歩は、興奮を微塵も感じさせない穏やかなR君の姿しか


見ることができませんでした。


R君はとってもお利口な犬です。


「イエス」と「ノー」をタイミングよく使い分ければ、


すぐに「引っ張ったらダメなんだ」と理解できる犬。





お散歩トレーニングで、なかなか興奮を落としにくい犬


あっという間に理解して穏やかに散歩ができてしまう犬


二通りに別れるのですが、前者の場合は飼い主さんが学ぶチャンスが


たくさんあるので、飼い主さんは必死に学び、復習しようとします。


しかし、後者の場合、飼い主さんが「犬の引っ張り癖が治った!」と


勘違いしてしまい、生活習慣や接し方を変更しなかったり、


復習をしなかったりして、2、3日後に「引っ張らせ癖」が復活する


パターンが多いのです。


R君の場合、最初の段階で私が「イエス」と「ノー」を伝えてしまったので、


ママさんに「R君の引っ張り癖が治った」と思わせてしまいました、反省!


散歩をしながら、「今は興奮していないからいいんだけど、


興奮をさせない習慣やしっかり落とす練習をしなきゃダメだからね」と


何度もフォローしておきました。






私は、「犬の引っ張り癖」は、「飼い主の引っ張らせ癖」だと説明しています。


初めてのお散歩デビューの時から「リードがピンと張る状態」を


許さないように徹底しておけば、犬は「リードの範囲」を体で覚えます。


でも、飼い主さんは犬の行きたい方向に「はいはい」とくっついて行って


しまうので、犬は「引っ張ったら自動的に飼い主がついてくる」と


学習してしまいます。つまり、犬にとってリードの長さは無限大だと


理解している状態。


フレキシブルリード(伸縮リード)を常用している犬は特にその習慣が


ついているので、普通のリードだと「あれ?引っ張ってもついてこない」と


なって、綱引きになってしまうのです。


つまり、「引っ張ってはいけない」は、飼い主は犬に教えなければいけないのです。


馬は乗っている人間の乗馬の力量を見抜くとよく聞きますが、


犬もリードを持つ人の癖を見抜いて引っ張ります。


我が家の次女犬は、人によってガツンと引っ張るタイプなので、


リードを渡す時は「人を見て引っ張るから気をつけてね」と渡します。


昔は私も隙をつかれて引っ張られましたが、私の「引っ張らせ癖」が


なくなってからは次女犬も引っ張らなくなりました。


つまり、犬が引っ張らなくなるのではなく、人間が引っ張らせなくなる


ように教えるのがCalmDogの考え方です。


だから「引っ張らせ癖」ですね。





結局、R君のママから再びSOSが来ることを予感しながら、


初回カウンセリングが終了しました。


もちろん、二回目、三回目とレッスンを受講してもらうことで、


さらに「犬を知り」「犬を愛しく思う」が強くなるので


歓迎なのですが…。


ちなみに、初回カウンセリングは「総論」です。


飼育環境、飼い主との関係、飼い主の接し方をトータルで


広く浅く学んでバランスをとってもらう場が「総論」。


二回目以降は、「各論」になります。


「総論」で学んだことを、一点か二点の「各論」に絞って学んで頂きます。


ダイエットに例えるなら、初回カウンセリング「総論」が


「全身痩せの方法を学ぶ場」で、二回目以降が「部分痩せ」って


とこかしら?


え?余計にわかりにくいって?


まずは、受講を、笑。





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まずは犬の習性に合った環境を整えて…

これまた昨年のレッスンです。


いったいいつ年を越せるのか…頑張るわ。。。


女の子ながらとっても大型のバーニーズのLちゃんの飼い主さんからの


ご依頼はとにかく「盛りだくさん!」な内容。


初回カウンセリング時ではまだ生後9ヶ月でしたが、


最初の印象は「お、おおきい…でも、かわいい♪」でした、笑。


メールで頂いた時点では、「ソファを掘る」「甘噛み」「散歩で引っ張る」。


飼い主さんファミリーは、犬を飼うのは初めてではありませんが、


以前の犬は外飼いだったので、初めての室内飼いに戸惑っておられる様子。


お父さん、お母さん、お姉さん、妹さんが皆様お揃いでの受講です。


「以前の外飼いの犬はそんなに苦労しなかったのに


室内で飼っている今の犬は大変だ!」というのはよく聞く話。


その理由は簡単です。


室内飼いは人間との生活に密着しているから、問題行動が目立つ。


「密着している」が「密着しすぎている」に近いかもしれませんね。


人間と犬は違う生物なので、犬を人間の居住空間に入れるには


犬に人間社会のルールを教えるしかないのです。


そのためには、犬にわかるように伝えなければならないのですが、


その「犬語」が難しいのですよね。


私も「犬語」は話せませんが、以下のような考え方で犬に伝えます。


(1)まずは環境を整える

=犬が穏やかに過ごすための空間作りを犬の習性を考えながら作ります。
 犬小屋の配置や形状を変えるだけでも犬の気持ちは変化しますから、
 その子のあった空間作りを心がけています。

(2)犬が従いやすくなるような関係を作る

=まずは、「イエス」と「ノー」を使い分けます。
 その子に通じる「イエス」と「ノー」を探っていきながら
 伝えていくうちに、「この人の伝えたいことがわかる」と
 犬が気づいたらこっちのものですわ。

(3)環境に合わせてトレーニングする

=せっかく用意した環境も犬に教えてあげなければ意味がないので、
 犬にわかるように教えていきます


Lちゃんの飼い主一家に「飼い主さんのお約束事」をお伝えしてから、


Lちゃんの環境作りについて習性に乗っ取って改善策をお伝えしました。


とても広いリビングで生活しているLちゃんは、自分の「安全地帯」が


ないので落ち着かない様子でしたので、特にハウスとその周辺について


改良の余地がありました。


朝はLちゃんが「起きろ!出せ!」と要求吠えをしていたそうですが、


ハウス周辺の改良によってそれは解決したようです。


ハウスでの滞在時間も「量と質」を上げてもらうことで


「Lちゃんに無駄に関わっていた時間」を取り戻すことができました。


Lちゃんは子犬(といってもでかいけど)らしい健全な睡眠を


確保でき、飼い主さんは貴重な「ご自分の時間」をとれるので


叱ったり怒鳴ったりしていた無駄な時間が「ゆとりの時間」に


変わってきました。


「犬を飼う」から「犬と暮らす」に変化してきた昨今、


人間と犬の双方が「快適」に過ごすためには、お互いの譲り合いや


歩み寄りが大切ですね。


犬には多少の「諦めの心(言い換えればストレスがない状態)」を


教えることも必要。




レッスンの最後に、Lちゃんのお散歩に同行しました。


小さい頃から「引っ張るのが当たり前」だったらしいので、


まずは、私がリードを持って「引っ張ることが無意味」を


伝えていきます。


伝え方をお姉さんと妹さんに伝授。


今までは「Lちゃん中心」の散歩でしたが、


これからは「飼い主さんの決定権の元で楽しく散歩」に


切り替えてもらいました。


今のところ、お姉さんとのお散歩が一番合格点なのだそうですよ。


交差点で立ち止まったら、Lちゃんも自然に立ち止まって


次の指示を待つとか。かわいいですね~♪


これは歩き方を訓練したのではなく、人間に合わせた方が


歩きやすいとLちゃんが理解したからなんです。


興奮しやすいポイント(公園とか階段の登り降りとか)も、


先に興奮を落としてから通過すれば大丈夫。


興奮してから抑えるのではなく、先読みして興奮にいたらせないのです。


そのほか色々、日常の接し方や要求を無視する方法など細かいご指導を


させていただきました。




「しつけ」って犬に対する「押し付け」かもしれませんが、


要求吠えや引っ張りや興奮という現象を「矯正するのは可哀想」と


放置しておくことで、犬にとって「しんどい」のかもしれません。


今まで要求がまかり通ていたLちゃんに「要求を無視」って酷かも


しれませんが、飼い主さんが要求に答えられない時はどうなりますか?


きっと、大きなストレスになりますよね。


普段から、「すべての要求が通るわけではない」と教えておけば、


Lちゃんは要求以外の方法(諦め)で解決できる犬になるのです。





環境を整え、犬に伝える方法を探り、環境に順応させていく。






時間がかかるかもしれませんし、遠回りに思えるかもしれませんが、


その「過程(プロセス)」の中で、飼い主と犬の双方の「妥協点」を


見つけられると思います。








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プロフィール

Author:CalmDog
札幌市で開業した「Calm Dog(カームドッグ)~飼い主塾~」は、犬ではなく飼い主に向けたドッグトレーニングプランをご提案します。トレーニングは、座学「飼い主学」を学んでから。「犬」という動物を知れば、きっと素晴らしい絆が生まれます。

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