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しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(犬時間と犬空間)」

今回は、前回のブログに登場した「犬時間」と「犬空間」についてもう少し掘り下げていきます。

CalmDog用語である「犬時間」は、

・テーブルの上に置かれた食べ物を犬が目と鼻で発見して、「それを食べている自分」を妄想した瞬間。

・散歩で他の犬を見つけて、耳がピンと立ち、上半身に力が入った瞬間。

・窓の外に飛ぶ鳥の気配を感じて反応した瞬間。

のような、「興奮レベルがまだ低いけど、何かに反応した瞬間」を指しています。

人間よりもずっとずっと感覚が発達しているので、「犬時間に間に合うように警告音を鳴らす」というのは至難の業かもしれません。でも、飼い主さんが犬語の否定と肯定を話すためには重要なことです。



私がまだ犬の仕事をしていなかった頃、とあるブリーダーさんがの7頭の大型犬を連れて散歩をしている風景を何度か見かけたので、「すごいな!」と思って声をかけたことがあります。

しかも、7頭すべて極細のリードが首からぶら下がっているだけ。

飼い主さんを中心とした半径数m以内に7頭みんなおさまって歩いており、うちの犬が横を通っても見向きもしないのです。

「特別な訓練が入っているのか?」と思って、犬を観察していたところ、ある点に気付きました。

犬に特別な訓練が入っているのではなく、飼い主さんが絶妙なタイミングで犬に声をかけたり体を動かしたりしていたのです。

7頭の犬のうち一頭が他に意識がいったら、「こっち」と声をかけたり、「行くよ」と離れてみたり、淡々と伝えている感じ。

まだ2歳ぐらいの若い犬もいたし、決しておとなしいわけではないし、むしろアクティブな犬種です。

もちろん、飼い主さんの声かけが絶妙なだけでなく、「正しい社会性」をされているからこそ、むやみやたらと他人や他の犬にちょっかいをかけないように育てておられるのもあります(社会性については後述します。まだ先になるけど)。

それよりも何よりも、「飼い主さんが犬の発する小さな興奮の芽をこつこつと摘み取ることで、大きな興奮に至らせない」といったイメージです。

図にするとこんな感じかな。

2019-01-28.png



犬が何かに反応して興奮レベルが小さく上がった時点で、飼い主さんが何かしらの警告音を出したりして興奮レベルを下げることを繰り返しているうちに、犬は興奮レベルをあげることを諦めて穏やかな状態でキープされているという感じです。


日頃から犬をよく観察していれば、小さな興奮レベルを見落とさないようになるので、犬に飼い主さんの声が届きやすくなるのですね。

飼い主さんが犬をしっかり観察して、「犬時間」で小さな興奮レベルを見落とさなければ、犬は常に冷静に飼い主さんの行動を確認するようになります。飼い主さんの行動を確認するようになることこそが、「真のアイコンタクト」を生み出すのです!


犬の耳が聞こえている冷静な状態に否定と肯定をタイミングよく伝えることで、お互いの安心感が生まれ、それが信頼関係につながるのです。


「犬時間」に否定と肯定を伝えることがいかに重要なポイントであるとわかってもらえたでしょうか?



話は飛びますが…。


先日、「今でしょ?」で有名になった林先生の番組を見ていました。
内容ははっきり覚えていなかったのですが、確か「子供のしつけ」とか「子供のやる気」などに関する話だっと思います。

ある母親の「子供がやる気になる子育て論」について、子育て真っ最中だった女性ゲストが、「でも、これをずっと続けなきゃいけないってなると大変ですよね」と発言しました。

そこで林先生が言った一言。「親が意識するしかないんです。意識して続けること。意識することこそが親のやるべきことなのです」と答えました。


まさにその通りなのです!

親になるのも飼い主になるのも同じ。

子供や犬が健全にスクスクと成長していくためには、模範になるべき親や飼い主が意識して伝え続けるしかないのです。

私のレッスンを続けてくれる飼い主さんは、飼い主の意識がぶれないように、時々軌道修正できるようにレッスンを定期的に受けてくれる方もいます。

レッスンを受けるほどでもなかった場合は、メールなどをしてくれて今の近況や「飼い主さんの心理状態」を知らせてくれます。飼い主さんの意識がずれたら犬の意識もずれてしまうのです。


意識し続けるかどうかは、飼い主さん次第!

意識し続けることで、犬との信頼関係が生まれてくるのですよー♪


続いて、「犬空間」についてです。

もし、あなたがエスカレーターに一人で乗っている時、見知らぬ人が乗ってきてあなたの真横に立ったらどう思いますか?

適度に離れて立っていればなんとも思わないのに、あまりにも近くに立たれたらなんとなく危険を感じることってないですか?

これって、人間にも本能的に残っている「空間認識」だと思うんです。

私は行動学とか心理学とかを詳しく勉強したことがないので、専門用語などはよくわかりませんが、自分が生きているうえで「なんとなく嫌だな」とか「なんとなく気分がいいな」とかってありますよね。同じ動物としてそれを犬にも当てはめながら色々と考えながら、「あー、それわかるわかる」と飼い主さんが理解しやすいように話しています。


野生を失った人間でも本能的に感じる空間認識なので、感覚の鋭い犬はもっともっと敏感に空間を認識している、さらに空間の取り方で会話をしているように感じています。

犬同士が喧嘩をする前触れって、相手の空間をさりげなーく押し合いながら唸っていますよね。

犬同士で相手を遊びに誘いたい時って、伏せた姿勢からエビのように後ろに下がっていきますよね。

犬って、「相手の間合いを詰める」ことで相手を否定し、「相手から下がって空間を空けてあげる」ことで相手にウェルカムな肯定を伝えながら会話をしているのだと思います。


私が犬に課目訓練を入れる時って、まず最初に犬と向かい合って後ろ歩きをしながら「おいでおいで!」と空間を空けながら犬を自分の方に集中させることから始めます。他の事が気になっていた犬も、後ろ歩きをしながら呼び込んでやるとだんだん「こっちの方が面白そう!」と尻尾を振りながらついてくるようになります【犬空間を空けることで強い肯定を伝える】

逆に、自分の犬が他の犬に対して攻撃的に吠えかかった場合は、すぐに自分の犬の前に立ちはだかってリードでコントロールをしながら空間を奪いつつ後ろに下がらせます【犬空間を攻めることで強い否定を伝える】

犬にわかりやすいように、犬空間を攻めたり空けたりしながら「否定」と「肯定」を伝えているのです。


「犬時間」と「犬空間」を意識しながら、犬語で「否定」と「肯定」を上手に伝えられるようになれば、「この人、わかりやすい!」と犬が感じてくれるようになり、そこから信頼関係が生まれてくるのです。


ところが!「犬時間」と「犬空間」には個体差があります!

人間にも様々な性格の人がいるのと同じですね。

私は初回カウンセリング時に、その犬が持つ「犬時間」と「犬空間」の認識を見極めています。

例えば、とってもすばしっこくて、小さな音に反応して吠えやすい。他人に触られることが苦手な犬は、「犬時間が早い。犬空間の許容範囲は狭い」と判断しながらその犬と接します。

犬時間が早いのであれば、それより早く対応できるように事前にリードをつけるとか、犬空間の許容範囲が狭いのであれば、私の存在に慣れるまではいきなり近づいたり頭を触ったりすることを最初は避けるようにするなど、「どうすればこの犬に犬語で話しかけやすいか?」を検討します。

ジャーマンシェパードやドーベルマンなど、警備犬などに使えるよう改良されてきた犬種は、「犬時間が早いから、ハンドラーのコマンドに素早く反応できる。犬空間の許容範囲が狭いから、侵入者に素早く反応して吠えて知らせることができる」と説明できます。

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーはなどは、「遊び好きなので飼い主からのコマンドなどには犬時間が早いが、犬空間の許容範囲が広いので他人に触られることや侵入者に対してはのんびりとしている」と説明できます。

もちろん、同じ犬種でも個体差もあるし育て方もあるので、一概には言えませんが。

我が家のジャーマンシェパードは犬空間の許容範囲が広いので、人ごみでも平気ですし、他人が侵入してきても尻尾を振って歓迎しますし…。でもやっぱり、ゴールデンに比べたら犬時間がものすごく早いです。コマンドへの反応や、こちらからの犬語での問いかけには素早く反応しますし、動くものへの反応が素早いので気が抜けない部分もあります。

大まかに言えば、「犬時間が早い犬、犬空間が狭い犬」は一般的な生活をするのに少し工夫が必要かもしれません。

よく、「前にも同じ犬種を飼っていたけど、今度の犬は吠えるし興奮するし大変です」というお悩みを聞きます。前の犬と今度の犬では犬時間と犬空間の認識が違うのだから、飼い主さんはそれをしっかり観察して対応する意識が必要なのです。


また、同じ犬であっても、「犬時間」も「犬空間」も状況によって変わる場合があります。家ではおっとりしているのに外に出たら犬時間が早くなるとか。自宅周辺の散歩では犬空間の許容範囲が狭くなり他の犬に威嚇するのに、車で遠くに出かけたら犬空間の許容範囲は広がって他の犬が気にならなくなったり。

ご自分の犬をしっかり観察してみてください。

ご自分の犬の犬時間と犬空間を見極めて、適切なタイミングで否定と肯定を伝えてみてください。


「犬語」で話しているうちの犬たちのおまけ動画です。



おもちゃが欲しいドナちん(シェパードの子犬)とおもちゃをあげたくないシャロンの会話。

シャロンはおもちゃの前に立ちふさがって犬空間を攻めています。15秒当たりでシャロンの鼻に瞬間的にシワが寄っているのが犬時間での警告音です。ドナちんは警告音を察知しておもちゃから目を逸らしました。シャロンは「おもちゃを見るな!」と伝えています。ドナちんが飽きらめておもちゃから完全に目を逸らしたので、シャロンはおもちゃを持って立ち去りました。でも、このおもちゃはドナちんのなんですけど…。

もし飼い主が「それはドナちんのおもちゃだよ」と介入するのであれば、シャロンがおもちゃにロックオンした時点で私が警告音を鳴らしてシャロンにその場から立ち去らせるなど、三者で会話も可能です。

犬を観察して犬時間で会話をするって本当に面白いです。

この会話の積み重ねが「わかりやすい飼い主」を育み、犬を安定させて、最高のパートナーにしていくのです。


次回は、「しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(NOの伝え方~その4)」の「④人間にしか通じない「叱る」「怒る」という概念は捨ててください。」の部分をお伝えします。


書きたいことが続々出てくるので文章があちこち飛びますが、すべてを書き尽くしたら再度読みやすいように書き直したい…できるか?頑張る。


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しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(NOの伝え方~その3)」

本日二本目の更新です。

しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(NOの伝え方~その2)」を先に読んでくださいね~!



犬に「NO(否定)」を伝えるポイントの中の「③人間にとっての犬の問題行動はすべて「興奮」が元になっているので、できるだけ興奮レベルが低いうちに「NO」を伝えられるように観察してください。」の部分をさらに突っ込んで書きます。


ここでは、「犬時間」「犬空間」というCalmDog用語を使います。


題材は、「人間のテーブルの上の物を盗む犬」にしましょう。


人間のテーブルに美味しそうなおまんじゅうが置いてありました。

テーブルには椅子が並べてある状態だったとします。

犬はおまんじゅうの存在に鼻と目で反応しました。

トコトコとテーブルに近づいて椅子に飛び乗りました。

テーブルに手をかけて覗き込みました。

おまんじゅうを食べました。





さて、この一連の行動の中で、犬に「否定の警告音」を鳴らすべきはどの瞬間だと思いますか?



(あ)「犬はその瞬間を生きているから、食べている瞬間に警告音を鳴らす」

(い)「テーブルに手をかけた時に警告音を鳴らす」

(う)「鼻と目でおまんじゅうの存在に反応した時に警告音を鳴らす」



犬に今後、その行動をさせないようにしたいのであれば、正解は(う)です。

(あ)で警告音を鳴らすのは時すでに遅し。食べている最中に警告音を鳴らすとむしろ早く食べて逃げようとするので丸のみするので危険すぎます。

(い)(あ)と同じく、急いでテーブルからおまんじゅうを盗んで逃げようとするので、「食べ物を見つけたら早めに盗ればいい」と学習させてしまいます。



まだ食べてもいないのになぜ(う)が正解なのでしょう?



以下のグラフを見てください。


犬時間と犬空間


縦軸が興奮レベル、横軸が時間の経過です。

横軸の「見た」が(う)、「手をかけた」が(い)、「食べた」が(あ)です。


犬はおまんじゅうを見ただけならまだ「興奮レベル」が低い状態です。

つまりまだ「聞く耳を持っている」といえます。

テーブルに手をかけていたり、食べている最中は、「興奮レベル」が上昇しています。

「興奮レベル」が高いということは、人間の警告音がすでに耳に入らない状態です。

犬はおまんじゅうを見た瞬間、「どこのメーカーだろう?誰のだろう?」などのように人間の言葉に置き換えることなく「食べている自分」をイメージしているのだと思います。

だから、「食べている自分」のイメージを否定してやることで、「食べてはいけない」を伝えるのです。

もっと厳密に言えば、「食べてはいけない」よりももっと前である「それはあなたの物じゃないから見てはいけない」という否定を入れることが大事です!



興奮レベルは低くて、妄想の段階を、CalmDog用語で「犬時間」と名付けています。

飼い主さんが、この「犬時間」に気付けるかどうかが、犬のしつけの土台である「YESとNOを伝える」鍵になるのです!



レッスンでも、「犬時間に間に合っていない」という言い方をよくします。

自分の犬をしっかりと観察して「犬時間」を見極めてください。



でもね…。



ほとんどの場合、人間は犬の「犬時間」を見落としてしまうのよ。

なぜなら、犬の方が人間よりもずっと鋭敏で素早いから。。。


では、次の題材は、「窓の外に見える鳥に吠えてしまう犬」にしましょう。




では、もう一度、さっきのグラフを見てみましょう。

2019-01-25 (2)



興奮レベルが5~10に達した部分に「犬空間を攻めるレベル」と記入しています。

「犬時間に間に合わなかった場合は、犬空間を攻めて否定を伝える」というのがCalmDogの考え方です。

そもそも、「犬空間」って何?

人間を含めた動物って、「広い空間」を持っている方が生きていく上でエネルギーが強いものです。人間はより広い土地を確保しようと戦争をしたり、隣の国と国境争いをしたりします。犬にも「テリトリーを守る」という野生の名残があります。

なぜ広い空間を欲するのか?広い空間を持っていれば、その中に獲物がたくさんいるからです。生きていくための本能として広い空間を占めたいのですね。

「空間」を取り合うって自然の中で強さを誇示する重要なポイントなのだと思うのです。

CalmDogの「犬空間」とは、広い意味でのテリトリー。もう少し狭い意味で言えば、自分の体を中心とした周辺をさしています。



さて、「窓の外に見える鳥に吠えてしまう犬」に「吠えるな」という否定を伝えるにはどうすればいいでしょうか?


窓のそばに犬が寝ていました

カーテンが開いていて窓の外が見える状態です。

鳥が飛んできて外の木に止まりました。

犬は鳥の気配と音で窓の外に反応しました。

窓に近づきました。

鳥に向かって吠え始めました。




先ほどの「犬時間」で否定を入れるのであれば、「犬は鳥の気配と音で窓の外に反応しました」の時点で警告音を鳴らすのが正解です。


でも、飼い主さんが別の部屋にいたり、テレビを見ていたりすれば気づかないことが多いですよね。

犬はすでに窓に近づき、鳥に向かって興奮状態で吠えてしまっています。


そこで、「犬空間」を攻めることで吠えることを否定しましょう。


犬が窓に向かって吠えている時にやりがちな飼い主さんの行動は、

・犬の後ろから「うるさい!」と怒鳴る。
・犬と並んで「何に吠えているのかな?」と確認する。

どちらも、犬の吠えを肯定することになるので絶対にやらないでください。

犬の後ろから怒鳴るのは、犬にとっては「飼い主さんも一緒に吠えてくれた」と勘違いします。

犬と並んで一緒に外を確認するのは、「飼い主さんも不安に思っているのであれば、あの鳥は追い払うべきだ」と勘違いします。

鳥に向かって吠えることを否定したいのであれば、「犬空間」を否定しなきゃ!


↓↓↓ 「犬空間」を攻めることで伝える否定 ↓↓↓



まず、立ち位置。

飼い主さんは窓を背にして犬と対峙してください。

そして、犬空間を攻める。

大きな段ボールを畳んだものや、蛇腹状のお風呂の蓋などで、犬の視界を遮りながらどんどん後ろに下がらせてください。警告音を穏やかに連打しましょう。

吠えている犬は興奮しているので、「飼い主よ!邪魔だ!そこをどけ!」とあっちこっちにうろうろしますが、大きな板があれば行く先を遮ることができます。

板を使って犬空間を攻めながら、部屋の角まで追い込んでください。

窓から引き離されれば、犬は吠える意味をなくしますので、興奮レベルが下がります。

興奮レベルが下がれば、飼い主さんが連打している警告音が耳に届いてきますので、落ち着いてきます。

吠えることを辞めて、体の力が抜けたら「そうそうそう」と肯定の声をかけてください(肯定については後程更新します)。

板をどけてみます。

再度、犬が窓に近づいたら、同じ行動を繰り返します。




これが、「犬空間を攻めることで伝える否定」です。


先ほど、「動物は広い空間を占めたい」という話をしましたね。「空間」を取り合うって自然の中で強さを誇示する重要なポイントです。つまり、犬の空間を攻めて後退させるということは、「飼い主の空間で勝手なことをするな!」という「強い否定」を意味しているのです。犬にわかりやすい否定、伝わりやすい否定が「犬空間を攻める」なのです。



犬時間で警告音を鳴らすことと、犬空間を攻めることを上手に使って犬に「NO(否定)」が伝わるようになれば、飼い主さんにとってやめてほしい行動を止めることができるはずです。


文章で書くのは簡単です。これを実践するのが難しい。でも、とりあえず、理屈として頭に入れといてください。

レッスン時に私がやればほとんどの犬が吠えなくなってしまいます。

それはなぜか?

私のような「犬のプロ」は、「犬時間」を読み取る力に優れていて、「犬空間」を攻めるテクニックに卓越しています。

犬の訓練士さんの行動をよく観察してみてください。
思いもよらないタイミングで犬に合図を入れたりしていませんか?

ドッグトレーナーさんが家に来るだけで犬が穏やかになる経験をしたことはないですか?
ドッグトレーナーさんは絶妙のタイミングで犬に否定と肯定を入れるプロだからです。
犬はドッグトレーナーさんが発する否定と肯定を受け取って、
「この人はわかりやすい」と安心できるから穏やかになれるのです。

でも、飼い主さんが同じことをしてもうまくいかない…。

訓練士さんやドッグトレーナーさんは、犬を観察して先読みして絶妙のタイミングで犬会話をするトレーニングを積み重ねてきています。一般の飼い主さんがいきなり同じことができるかどうかは、本当に努力次第です!

だから、「飼い主塾」が必要なのです。

犬のプロである私ができて当たり前であることを、いかに飼い主さんに伝えるられるか。

今回、いきなりブログを立て続けに更新しているのは、「なんとかしてたくさんの飼い主さんにCalmDogの理論をお伝えしたい!」という思いから。

飼い主さんが悩めば、犬はもっと悩んでいます。

飼い主さんが犬を理解することを犬は待っています。


おっと!いきなり熱く語ってしまいました!


次回は、「犬時間」と「犬空間」の個体差についてまとめていきます。

犬同士で犬時間と犬空間を使っている絶妙な瞬間の動画もアップしますのでお楽しみに~



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しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(NOの伝え方~その2)」

犬に「NO(否定)」を伝えるポイントを詳しく書いていきます。



①NOを伝えたい時は声を出さないでください。


初回カウンセリング時に必ず「犬がやってほしくないことをした時はどうやってつたえますか?」と質問すると、ほとんどの飼い主さんは「だめ、こら、いけない、NO!」と声を出しています。

私は犬たちを観察していて、「声を出す=構われた」または「声を出す=飼い主さんが興奮している」と勘違いしているような気がしていました。

つまり、飼い主さんは叱っているつもりが、犬には「構ってもらえた」「飼い主さんも興奮している」と感じているのです。

だから、私は「否定を伝える時は声を発することを辞めてくださいね」とお伝えします。

また、人間は否定的な声を出す際にどうしても「イライラ、感情的、焦り」の感情を発しているような気がしてならないのです。

怒鳴っている人から感じられるエネルギーって、感情的ですよね。

だから、まずは「否定の声」を封印してみてください。



②声を出さないかわりに、舌打ち(チチチチチ)を連打したり、鋭く息を吐くような「シーッ」という音を出したり、ガチャ缶を穏やかに振ったり、テーブルや手で「パン」と音をだしてみてください。

否定の声を出さない代りに発する音は、「警告音(金属的な音)」を使ってもらいます。

CalmDogでは「警告音」として、

・「チチチチチチ」という舌打ち
・「シーっ」という鋭く息を吐く音
・ガチャ缶など金属同士がぶつかる音
・テーブルや手を瞬間的にたたく音

をお勧めしています。


③人間にとっての犬の問題行動はすべて「興奮」が元になっているので、できるだけ興奮レベルが低いうちに「NO」を伝えられるように観察してください。

これも観察力が必要です。そして「興奮をさせまい!」と意識すること。

飼い主さんにとって犬の問題行動ってだいたい、「吠える、噛む、飛びつく」など、そんなに種類が多いわけではないですよね。人間であれば「勉強しない、友達をいじめる、学校をさぼる」など複雑ですけど…。犬の問題行動って実に単純でシンプルなものが多いはずです。

犬の問題行動をしっかり観察していると、その行動を起こす前触れに気付くことがあります。その「前触れ」の時点で「否定の警告音」を鳴らすことがとっても大事なポイントです!

↑大事すぎて赤字太字で書いています。

※③については次回ブログでさらに突っ込んで書きます。



④人間にしか通じない「叱る」「怒る」という概念は捨ててください。


人間の子供が何かやらかした時って、大人は言葉を使って叱りますよね。子供を座らせて説教をしたり、「なぜこれをやったらだめなのか」の前後関係を理論的に説明して諭そうとします。

例えば、ガラス窓の近くでキャッチボールをしている子供がいたら、「ボールがガラス窓に当たったら割れて怪我をするかもしれないよ。ガラス窓の持ち主からガラス代を請求されるかもしれないよ。だからそこでキャッチボールをするのはやめた方がいい」と言葉で説明できます。

犬に対してはどうでしょう?

紐付きぶんぶんボールを咥えて振り回して遊んでいる犬に「ガラス窓が割れたら危ないからやめようね」と言葉で伝えても、言葉を理解できない犬にとっては何も伝わらない。

だから、人間の子供を叱るような考え方はとりあえず捨ててください。

犬のは犬に伝わる否定で伝えてあげなければいけないのです。

では、この場合、どうやって伝えるのか?簡単です。

ガラス窓のない場所に犬を連れていって遊ばせるとか、ガラス窓に覆いをかけて割れないようにしてからあそばせればいいのです。

また、玄関に繋いだ犬が外を歩く人に吠えているのをやめさせたいとします。

これも簡単です。

玄関でずっと犬を見はって、吠えるたびに警告音を鳴らして…そんな面倒なことをしなくてもテリトリー意識のある犬を玄関に繋がなければいいのです。

このあたりは「犬を管理する」という内容で詳しく書きますね。


書きたいことはあふれて止まらないのですが、なかなか時間をとれないのでとりあえずは思いつくままに書いていきます。


ここまで読んでいて、気付いたことはありませんか?


どの内容もすべて、「犬に作用する内容」ではないですよね。すべて、「飼い主さんがやるべきこと」を書いています。

だから、「飼い主塾」なのです。

一応、「ドッグトレーナー」という肩書で自分を紹介していますが、それはあくまでも「ネットで検索されやすいように」と思って名乗っているだけです。

本当は「飼い主トレーナー」って職業欄に書きたいぐらいだわ。



今日はもう一本書きますね~♪


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しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(NOの伝え方~その1)」

さて、前回のブログは、「犬にYESかNOをうまく伝えられればコミュニケーションをとりやすくなります」というお話でした。

では、今回は「NO」を伝えるコツについて書きます。

レッスンやしつけ教室の初回カウンセリングで、飼い主さんに「犬が飼い主にとって困る行動をした時にあなたはどうやってそれはだめだと伝えていますか?」と質問します。

「NO!こら!だめ!いけない!」と大きな声を出したり、テーブルや壁を叩いたり、ガチャ缶(スチール缶の中に鎖や石ころを入れた道具)を振ったり、手を叩いたりするというのがだいたいの意見です。

もちろん、それで犬が行動をやめてくれるのであればそれは正解だと思いますが、ほとんどの場合、「何度言っても言うことをきかない。また繰り返しやる」ということが多いのも事実。



何度も「だめだ!」と叱ってもなぜ犬に伝わらないのでしょう?



またまた、我が家の犬を題材に「やめてほしい行動を止めるにはどうすればいいのか?」を考えてみましょう。

我が家のゴールデンレトリバーのヴィエナが1歳半の頃に、生後2か月ぐらいのゴールデンレトリバーのシャロンを迎えました。

私はシャロンの「甘噛み」をヴィエナに教育してもらおうと思い、時々ヴィエナとシャロンを一緒に遊ばせていました。

ヴィエナにとって子犬の尖った歯で甘噛みされるのは痛いはずなので、恐らく「犬語」でシャロンに「甘噛みは嫌だ」と伝えるはずです。

よく観察していると、シャロンが甘噛みをしていない時はヴィエナはシャロンの目の高さに伏せた状態で上手に遊んでいましたが、シャロンの興奮が高まってヴィエナの耳や手足にがぶがぶ甘噛みが始まった瞬間、ヴィエナの動きが「カチン!」と固まって遊びを中断したのです。

犬なので「こら!痛い!」とか声をかけることもできないし、口の中に手を突っ込んで「おえ!」とさせることもできません。

シャロンががぶがぶ甘噛みをしている間、ヴィエナは痛いことを我慢して、完全に自分の動きを封じています。

するとシャロンが「あれ?ヴィエナ姉ちゃんが遊んでくれない」と気付いて、甘噛みをやめました。

動きを止めていたヴィエナは、再びシャロンとの遊びを再開してあげていました。

ヴィエナは自分の行動をやめることで「甘噛みするなら遊ばない」と「NO(否定)」を伝え、シャロンがそのことの気づいて甘噛みをやめたら、すかさず遊びを再開「YES(肯定)」を伝えたのです。



言葉を介さずに「行動、態度」だけで、シャロンの甘噛みを穏やかに制止しました。

もちろん、「がうがう!」と声を出してシャロンを追い込んでやっつけてしまうこともできますが、ヴィエナは「平和的否定」を使ってシャロンに「甘噛みはだめ」をとても上手に伝えてくれていました。

ヴィエナとシャロンの遊びは本当に穏やかで静かに繰り返されていました。

イメージとしてはこんなグラフを描いていたような感じです。


2019-01-22.jpg





横軸が「時間の経過」、「縦軸が興奮レベル」です。

シャロンの興奮レベルが上がると甘噛みが始まります。

甘噛みが始まるとヴィエナは動きを止めて遊びを中断します。

シャロンがヴィエナの動きが止まったことに気付いて興奮レベルが下がって甘噛みをやめます。

ヴィエナが遊びを再開します。

またまた、シャロンの興奮レベルが上がって甘噛みが始まります。

甘噛みが始まると、またヴィエナの動きが止まります。

シャロンがそれに気づいて興奮レベルを下げて甘噛みをやめます。

ヴィエナが遊びを再開します。

これを延々続けているうちに、シャロンは「甘噛みをしたら遊びが中断される」と気付いて甘噛み頻度がどんどん減り、「噛み加減」を学習していくようです。


ヴィエナが伝えたのは、「動きを止める=NO【否定】」、「遊びを再開する=YES【肯定】」です。



とても、シンプルでわかりやすくて優しくて穏やかな伝え方ですよね。



ヴィエナから受け継がれた「甘噛みに対する犬語」は、シャロンが9歳の時に我が家にきたジャーマンシェパードのドナちんにちゃんと受け継がれていました。

甘噛みが強烈にひどかったドナちんに対して、シャロンは「動きを止める(NO 否定)」、「遊びを再開する(YES 肯定)」を上手に繰り返すことで、ドナちんに「噛み加減」を伝授してくれたようです。

私もヴィエナやシャロンの真似をしてドナちんの甘噛みに対して犬語で穏やかに対応してみたところ、あんなに甘噛みがひどい暴れん坊にも関わらず、私や旦那の手には擦り傷ひとつできませんでした。



「甘噛み対策」については、今後このブログで「ドナちんの成長記録」としてさらに詳しく書きますのでお楽しみに~♪


さて、ブログの一番最初に書いた「犬が飼い主にとって困る行動をした時にあなたはどうやってそれはだめだと伝えていますか?」の質問に戻ります。



CalmDogでは、「NO」を伝える方法として以下のポイントをお話します。



①NOを伝えたい時は声を出さないでください。

②声を出さないかわりに、舌打ち(チチチチチ)を連打したり、鋭く息を吐くような「シーッ」という音を出したり、ガチャ缶を穏やかに振ったり、テーブルや手で「パン」と音をだしてみてください。

③人間にとっての犬の問題行動はすべて「興奮」が元になっているので、できるだけ興奮レベルが低いうちに「NO」を伝えられるように観察してください。

④人間にしか通じない「叱る」「怒る」という概念は捨ててください。




次回は、この4点をさらに詳しくお伝えします♪


そろそろ、「犬語って結構面倒だな」と思い始めてきていませんか、笑?

英会話ができれば、英語圏の人とコミュニケーションが取れたり旅行の楽しさが倍増するように、犬語ができれば、犬が「単なるペット」ではなく「パートナー」になりますよ~。それまで頑張りましょう!


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しつけの土台(1)「飼い主と犬との関係性(YESかNOか)

前回のブログで、「飼い主と犬との関係性」を作るためには、「人間が犬語を話せばいい」とお話しました。



さらに掘り下げていきましょう♪



またまた人間を題材にした例え話をします。

イタリア語が全くわからない人が通訳も何もなしでいきなりイタリアに連れていかれて放置されたとします。不安で不安で仕方がないけれど、周りはイタリア人しかいません。

そこでコミュニケーションをとらなければならない。

イタリア人の方が話しかけてきますが、何を言っているやらさっぱり???

イタリア人の方が、食べ物を持ってきて指さしました。どうやらお腹が空いていないか聞いているらしい!お腹が空いていたので、「うん(YES)」と笑顔でうなずいてみました。すると食べ物をたくさん持ってきてくれました。

次にトイレに行きたくなりましたが、イタリア人の方がベッドを持ってきてくれました。トイレに行きたいのにベッドじゃない。今度は、顔をしかめながら「ううん(NO)」と首を振ってみました。

イタリア人の方がいろいろ持ってきてくれるたびに、「笑顔でうん(YES)」と「顔をしかめて「ううん(NO)」を伝えることで、少しずつコミュニケーションが取れるようになり、安心して過ごすことができました。

全く言葉が通じない場合でも、「YES」と「NO」さえ通じれば、なんとかコミュニケーションが取れるのです。



例え話は「人間対人間」でしたが、これって「人間対犬」でも同じことです。

つまり、犬語の「YES」と「NO」さえ伝えることができれば、コミュニケーションが取れるようになり、お互い安心して過ごすことができるのです。



群れ社会の犬にとって、飼い主を含めた群れの中で「安心感」が生まれることがものすごく重要です。


犬が訴えることを受け止めて「YES」か「NO」で返してあげれば、「わかってもらえた!」と安心できます。安心感が生まれることで「信頼関係」が生まれます。飼い主さんを信頼することで、飼い主さんを尊重することを意味する「上下関係」「主従関係」が生まれます。


(注)飼い主と犬との間における「上下関係」や「主従関係」を否定する考え方もありますが、私の中で言う「上下関係、主従関係」とは、「飼い主を尊重する気持ち」を指しています。力が強いとか偉そうにしているとか、ひれ伏すとか服従するという意味ではありません。


実際に飼い主と犬の間柄で考えてみましょう。


そうそう。最近体験した我が家のシェパードを題材にしてみよう。


我が家のジャーマンシェパードのドナちんは、まだ二歳。ジャンプ力もあるし破壊力もあるし、頭もいいし、元気いっぱいな暴れん坊です。

子犬の頃からずっと「YES」と「NO」をうまく伝えることで、我が家の群れにすっかり安心感を感じ、穏やかでフレンドリーなジャーマンシェパードに育ってくれています。

さて、我が家の「犬のトイレ」は裏庭にあるのですが、成長してきたドナちんは裏庭に通じるドアにジャンプしてガラスにドンドンぶつかるようになってきました。「早くトイレに行きたい」という焦る気持ちはわかりますが、体重30kgでバネの強い前足でドンドンされたらガラスが割れてしまいます。


そこで、「犬語のYESとNOでドアにドンドンすることを辞めさせてみよう」と思いたちました。


いつものように、ドナちんが裏庭のドアに近づいてきました。

その時点で私は「舌打ち(警告音)」を穏やかに連打しました。

次にドナちんがドアに向かってジャンプし始めました。

その行動を見逃さずに、あらかじめ手に持っていた大きな布をドナちんの顔の前に瞬間的にかざしました。

視界を遮られたドナちんはジャンプすることをやめて後ろの下がって私の顔を見ました。

再び私は「舌打ち(警告音)」を連打しながらドアの取っ手に手をかけました。

ドナちんは「ドアが開く!」と気付いて再びジャンプする姿勢を取りました。

そこですかさず、またまた大きな布を目の前にかざして視界を遮りました。

同じことが二回連続で起こったので、ドナちんは考えました。「ジャンプする事を否定されているのかも?」と。

再び私は「舌打ち(警告音)」を穏やかに連打しながらドアの取っ手に手をかけました。

今度は、ドナちんはジャンプをせずにドアから距離をとった姿勢のままで私の顔を見ながら待ちました。

ドアにドンドンしてこなかったので、「そうそうそう。それが正解!(うなづきながら笑顔)」と声をかけてからドアをあけて、ドナちんを裏庭に出してあげました。



ドナちんに伝えたのは、「YES」と「NO」だけです。

「座れ」や「マテ」などのコマンドは一切使っていません。



「舌打ち(警告音)」、「大きな布を目の前にかざす」は「NO」を表し、「声掛け(そうそうそう)」、「笑顔でうなずく」、「ドアを開ける」は「YES」を表しています。


次の日も次の日も、ドナちんは裏庭のドアにドンドン飛びつくことなく、ドアから少し離れて落ち着いて待てるようになりました。


ドナちんは頭の良いジャーマンシェパードなので、理解するのが早いし、理解すれば次に応用する能力に優れています。


伝えたのは「犬にわかるような犬語のYESとNO」だけです。


後々説明しますが、今回、ドナちんに伝わったのは、「ドアに飛び付いてはいけない。」ではなく、「ドアは飼い主さんの所有物だから、ドアに近づいてはいけない。」です。これが相手への尊重です。命令に従ったのではなく、ドナちんの意思で落ち着いて待つことを選んだのです。頭で理解したのではなく心で理解したのです。このあたりは、後でわかってきますよ。


そうそう。ゴールデンレトリバーのエール、ヴィエナ、シャロンの例も挙げてみます。

2010年のある日、我が家はソファを新調しました。今までのソファは犬も人間も一緒に座っていましたが、新しいソファは犬の毛がつく素材だったので、犬に乗って欲しくなかったのです。



ソファが運び込まれてきて、早速、犬たちが近づいてきました。

私は「舌打ち(警告音)」を穏やかに連打しました。

まずは、ソファ大好きなエールが飛び乗ろうとした瞬間(乗ってからでは遅い)にソファとエールの間に私の体をねじ込みました。

エールは一瞬考えてからソファを離れたので「そうそうそう(笑顔でうなずく)、それが正解」と伝えました。

次にシャロンがソファに近づいてきたので、エールの時と同じように伝えました。

最後にヴィエナが…なんと、ヴィエナは二頭と私の行動を見て、ソファに飛び乗ることすらしませんでした。ヴィエナは訓練トレーニングを入れるのは難しい犬でしたが、こういうことに関してはずば抜けて頭がいい犬でしたから…。


ついでに、シェパードのドナちんですが、我が家に来た当初はソファに乗っていましたが、生後4か月ぐらいだったかな?「NO」と「YES」だけで一発でソファに乗らなくなりました。


ヴィエナはそれ以降、8歳9か月で亡くなるまで一回もソファに乗りませんでした。

エールは晩年はソファ解禁にしてあげました(最後はソファの上で息を引き取りました、号泣)。

シャロンは、「父ちゃんが寝転んでいる時のお腹の上だけ限定」で乗せていますが、シャロン自らソファに乗ることは絶対にしないです。


飼い主と犬とのこれまでの関係性の差もありますし、その犬に通じる「YES」と「NO」のタイミングや強弱などに個体差はありますが、飼い主さんが自分の犬に通じる犬語のYESとNO」を習得すれば、犬との会話が成り立つのです。



「YES」と「NO」さえ伝われば、犬語が話せるっていう意味がわかって頂けたかと思います。


次回は、さらに「NO」について詳しく書いてみますね♪

しつけの土台(1)「飼い主と犬との関係性(まだ序章)」

しつけの土台の一つ目は「飼い主と犬との関係性」についてです。



「飼い主と犬との関係性を作るためにはどうすればいいと思いますか?」と質問したら、「主従関係」とか「上下関係」とか「信頼関係」とか、様々な答えが返ってきます。


「では、主従関係や上下関係や信頼関係を築くために、どうやっていますか?」と質問すると、「座れを教えるのかな?」とか「がっつり叱れるようになればいいのじゃない?」、「たくさん話しかけてみる」という答えが返ってきます。


それでなんとなくうまくいった飼い主さんがいるのであれば、どの回答も間違っていないと思います。

でも、犬によって個体差もありますし、飼い主さんの性格もありますので、みんながみんなうまくいかないのが現実。だから、「困っています!」と相談してくる方がいるのですよね。


では、もう少し掘り下げてみましょう♪


犬は人間の「言葉」がわかりません。

「うちの犬は何度言ってもわかってくれない!」とイライラしている飼い主さんに、「何度言ってもわかってくれないのではなく、飼い主さんが言いたいことが犬に伝わっていないんですよ。」とお伝えします。




犬は人間の「言語」を理解しようとしません。


だったら、「人間が犬の言葉を話せるようになったらいい」のではないでしょうか?



「何言ってるの、この先生、頭おかしいわ。」と立ち去らないでください!



ドリトル先生(←私が小学生の時に流行った、動物の言葉を話せる人の物語)とかアニマルコミュニケーターになれと言っているのではありませんよ。

本気で「犬の言葉を話せるようになればいい」と思っていますから、笑!



私は実際に、自分の犬に伝えたいことを犬の言葉に置き換えて話しかけています。

「座れ、マテ、伏せ」などのコマンドは使いません。



例えば、しつけ教室に来た犬が授業中にバタバタと騒いで、飼い主さんの勉強の妨げになったとします。

飼い主さんに「犬を静かにさせてみてください」というと、だいたい「座れ!」とか「マテ!」とかを命令口調でコマンドされます。

「座れ」や「まて」のコマンドを完璧に理解したような犬であれば、静かにしてくれるかもしれませんが、しつけ教室に来る犬のほとんどは、「ご飯やおやつを見た時だけ座る」程度のコマンドしか入っていませんので、絶対に無理!

飼い主さんから犬をお借りして、「今から、飼い主さんが先生とお勉強をするので、あなたはちょっと静かに待っててくれるかな?」と、犬語に翻訳して話しかけます。コマンドは一切使いません。

犬によって個体差があるものの、早い犬で1~3分もすれば、「わかった」と理解して人間の足元で静かに座り、気が付けば座学の間ずっと寝てしまっている子もいます。

しつけ教室の座学は一時間なのですが、なかなか通じにくい子であっても、最高で40分も伝え続ければ静かになります。

しつけ教室に来る飼い主さんは、「家の中で興奮して暴れているのに、他の人や犬がいるような教室で静かにするなんてとんでもない!」と悩んでいるので、「えー!信じられない!こんなに落ち着いている姿を見たことがない!」とびっくりされます。

「座れ」とか「マテ」で静かにさせるのはトレーニング・訓練ですが、犬語に翻訳して「とりあえず静かにしててくれるかな」と伝えるのが「飼い主と犬との関係性作り」です。つまり、命令ではなく人とのコミュニケーションです。


英語圏の方とコミュニケーションを取りたかったら、英語を話しますよね。それと同じで犬とコミュニケーションをとりたければ「犬語」を話せばいいのです。


ちなみに、私は一切英語を話せないし、話す気もないので、アメリカに行った時に入国審査で「サイトシーイング?」と聞かれても「?」という顔をし続けたら、入国審査の人が諦めて「カンコウ?」と言い直してくれました。「はい、そうです。」と、もちろん日本語で答えたったがな。日本人のパスポートだしてんねんから、最初から【カンコウ?】って聞いてよね。ふん!



「犬語で話すなんて、まじ、この先生、頭おかしいわ!」と思ってるやんね、笑?

ある意味、おかしいかも~!


はい、では続きはまた次回ね♪




焦らしのテクニックで読者をイライラさせる作戦中、笑!

しつけの土台は3つだけ!

前回のブログでは、「トレーニングは建物で、しつけは土台」という話を書きました。

では、しつけの土台はどのようなことを指すのでしょう。

人間の子供であれば、お年寄りを大事にする、優しい心、他人への思いやり、課題に取り組む意欲、将来は親から独立して新しい家族を作るなどなど、個人や家族、社会に関わる多岐にわたる部分になるので一口にしつけの土台を説明するのは大変です。

しかし、犬に関してはどうでしょう?

飼い主家族という群れにしか所属していないし、学校や社会に出ないし、飼い主から独り立ちすることもない存在だから、もっとシンプルに考えてもいいかもしれません。

カームドッグではしつけの土台を3つにして説明しています。たった3つですよ。飼い主さんには、犬と一緒に「3つの土台作り」を頑張って欲しいのです!

1つ目は「飼い主と犬との関係性」

2つ目は「社会性(対他人、対他犬、対環境)」

3つ目は「諦める(我慢する)心」



例えば、「ピンポンに吠えるのをやめさせたい」とします。

1つ目の土台では「ピンポンに吠えることがダメであると飼い主さんが犬に伝えられていない」。

2つ目の土台では「ピンポンで他人が入ってくることを怖がっている、または歓迎している」

3つ目の土台では「吠えることを我慢できない」

と説明できます。

この土台を、

「ピンポンに吠えてはいけないと伝える」

「ドアの外に対する社会性を養う」

「諦めさせる」

と置き換えるのがカームドッグの考え方です。



もう一つ例を挙げてみましょう。

例えば、「飼い主さんには大人しいけど他人には攻撃的」だとします。

一つ目の土台は「他人に攻撃してはいけないと伝えられていない」

二つ目の土台は「他人の存在に社会性ができていない」

三つ目の土台は「他人の接近が我慢できない」

と説明できます。

この土台を、

「他人に攻撃してはいけない」

「他人を意識しない社会性を養う」

「他人の接近を我慢させる」

と置き換えます。

もちろん、環境を見直したり、道具やテクニックは必要ですが、意識すべき土台はシンプルに三つです。


ここで飼い主さんが悩むのは、「飼い主との関係はどうやって作ればいいの?社会性をどうやって身につけるの?どうやって諦らめさせるの?具体的に教えてー!」となりますよね。


では、次回は一つ目の土台である「飼い主と犬との関係性」の作り方を説明します。

そもそも犬のしつけって何?

皆様、こんにちわ。

8年前の春にCalmDogを開業して以来ずっと思っていたこと。

「犬との付き合い方をもっとシンプルに伝えられたらいいなぁ」。

でも、実際は飼い主さんの環境や犬の個体差もあるので、

十把一絡げに「これが正解!」というものがない世界です。

犬は機械やロボットじゃないから。

ボタン一つでしつけられることを望むのであれば、

犬を飼うべきではないと思います。




さて、本題の「そもそもしつけって何?」についてです。

正解のない世界ではありますが、まずは飼い主さんの頭の中を

整理してもらい、「そうか!そう考えればいいのか!」と

納得してもらえるようにまとめていきますね。

しっかり読み込んでくださいね。



あ、ちなみにブログ内のカテゴリーを


「とりあえず読んでみて」にしました。

何ともセンスのないカテゴリー名ですが、話が多岐に渡るので

いいカテゴリー名が見つからなかったし、笑。

のちほど修正をかけますのでとりあえずね。




CalmDogでは、出張レッスンでもしつけ教室でも、

必ず最初に「初回カウンセリング」という

座学をします。

これは、CalmDogの考え方を飼い主さんと共有したり、

私が発する「CalmDog用語」をまず覚えてもらったり

するためです。

さらに、飼い主さんの頭の中を整理してもらって、

新しい知識を詰め込む「余白」を開けてもらうためです。



そして、一番先に質問するのが、

「犬のしつけってなんだと思いますか?

具体的に一つ例を挙げてみてください。」です。


ほとんどの飼い主さんは、悩みます。


「トイレ」とか「マテとかフセ」と

応える方が7割ぐらいかな。

「人間と暮らす上で必要なことを教える」

と応える方が3割ぐらいかな。


まず、「トイレ」とか「マテとかフセ」は

しつけではなくトレーニングに入ります。


「人間と暮らす上で必要なことを教える」は、

おおまかにいえば、しつけの部分も含まれていますが

これもトレーニングの要素が大きいかな。


犬を飼って「さぁ!しつけるぞ!」と勢いこんで

いても、「で、しつけって何だろう?」と

躓いてしまうことがほとんどなようです。



まず、「しつけ」と「トレーニング(=訓練)」を

わけて考えてみてください。


CalmDogのしつけとトレーニングの位置づけは

以下のようなイメージです。



しつけ







家に例えるとすれば、

「しつけが土台」で「トレーニングが建物」。

土台がしっかりしていないと良い建物は建ちません。

つまり、しつけという土台がないままで

一生懸命トレーニングをしても、

「なんとなく違和感。なんとなく繋がった感じがしない」

となってしまうのです。


また、人間社会に当てはめてみると、

トレーニングは「算数とか国語」であって、

しつけは「授業中は先生のお話をちゃんと聞きましょう」

の部分に当てはまるというイメージ。

人間社会はもっと複雑だから、こんなに簡単に

まとめられないと思いますが…。


授業中に先生のお話をちゃんと聞く姿勢があってこそ、

算数や国語が理解できるのです。


犬の世界に戻ります。


「トイレ」とか、「マテやフセ」というトレーニングを

教えるためには、「飼い主さんが伝えようとしていることを

犬が理解する姿勢」を養わなければいけないのです。


つまり、人間と犬がコミュニケーションをとれていないと

形だけの関係になってしまうのです。


そうそう。英会話に例えてみましょう。

文法や単語を覚えるのが「トレーニング=建物」であり、

英語圏の方と接するコミュニケーションが「土台=しつけ」。

私が英会話ができない理由は、英語圏の方を見ると「寝たふり」を

するからですね、笑!犬会話はできるんだけどね。


そうそう。ダイエットにも例えてみましょう。

トレーニングジムに通ったり、食事制限をするのが、

「トレーニング=建物」です。

「痩せて綺麗になるぞ!」などの気持ち、意識付けが「土台=しつけ」。


ほらほら、だんだんわかってきたでしょ?



CalmDogは、「しつけの土台」をとっても大事にしています。

レッスンが進行して、トレーニングの部分を始めたとしても、

まずは、「そのコマンドを犬に伝える姿勢が整っていますか?」

に何度も何度も立ち返ります。


まずは、飼い主さんが犬のしつけを具体的に理解する

ことから始めなければ、どんなにトレーニングをしても

なかなか繋がれないのです。




で、しつけって何?

続きはまた次回~♪

2019年が始まりました!

 2019年あけましておめでとうございます。

今年も「CalmDog(カームドッグ)~飼い主塾~」をよろしくお願いいたします。

2016年11月に子供の頃からの【憧れ】であり【夢】であった

ジャーマンシェパードの子犬「ドナちん」を迎え、

これまで培ってきた「CalmDogの理論」を持って育ててきました。

ジャーマンシェパードは、札幌市では「特定犬」と指定され、

玄関に「特定犬登録済」のシールを

貼ることが義務付けられている犬種です。

これまで、雑種犬かゴールデンレトリバーを飼ってきた私にとって、

果たしてこの犬種をこれまでのゴールデン達のように、

「フレンドリーかつ穏やかな犬=CalmDog」に

育て上げることができるのだろうか…。と頑張ってまいりました。


おかげさまで、飼い主の予想に反して(笑)、誰にでも尻尾フリフリな

「CalmDog」になっております。


2019年はこれまでのレッスンで出会ってきた飼い主さんと愛犬との関係や

二歳になったドナちんの犬育てを踏まえて、文章化していくことを目標に

しています。

頭の中はいろんな文章でごちゃ混ぜになっておりまして、

まとめてから書き出すべきか、書きながら修正をかけていくべきか

悩んでいたのですが、書きながら修正をかけたり追加したりしながら

すすめてみようかな。

次回はとりあえず「そもそもしつけって何?」からまとめていきます。

ではまた~♪


里帰りした大阪での一コマ(小さいのは実家の犬)







プロフィール

CalmDog

Author:CalmDog
札幌市で開業した「Calm Dog(カームドッグ)~飼い主塾~」は、犬ではなく飼い主に向けたトレーニングプランをご提案します。トレーニングは、座学「飼い主学」を学んでから。「犬」という動物を知れば、きっと素晴らしい絆が生まれます。

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