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「仮説と検証」の繰り返し

先日、「噛む、吠える、唸る」のお悩みのご夫婦のお宅に行ってきました。


どんな「怪獣」が待ち受けているのかと思いきや…体重3kgのチワワちゃん♪


リビングの隅っこに置かれたハウスから、けたたましく吠えています。


早速、お仕事お仕事…


パパさんがチワワちゃんをハウスから出して、私に状態を見せようとしてくれましたが、


その様子を見てすぐに「ストップ」をかけました。


チワワさんは、小さな体で精一杯リードを引っ張りながら


私に向かってきます。


この状態…興奮ですね。


チワワさんがこのまま、パパさんを引っ張りながら私の元に


到着すれば…ずばり、「興奮の肯定」です!


「あ、チワワさんをハウスに戻してください!


そして、お風呂のフタはありますか?」


と、トンチンカンな指示をするドッグトレーナー(笑)。


パパさん、すぐに「お風呂のフタ」を持ってきてくれたので、


ハウスに細工をして、チワワさんを黙らせます。


そのままのハウスでは、たぶん「お話ができる状態」にはならなかったでしょうね。


「お風呂のフタ」のおかげで、「わんわん」というけたたましい吠え声が


「きゅーん、きゅーん」という鼻泣きに変わりました。


作戦成功♪


このチワワちゃんのハウスでの「吠え」は威嚇でもなんでもなく、


「誰か来た!誰?誰?近づいて確認してやるわんわんわんわん」


だったと思われます。


で、パパさんがいつもの来客でする通りにハウスから出したので、


「わんわん吠えたら出してもらえた~!」と勘違いさせていたのです。


つまり、「要求吠え」に自然に答える形になっていたのですね。


ひとまずは、「お風呂のフタ」で吠えを止めて、まずはご夫婦とゆっくり


お話を始めました。


犬の事も勉強しているし、しつけの知識もしっかりもっていらっしゃいます。


チワワさんのことを心から愛し、可愛がっている様子にほのぼのしてします。


ところが…チワワさんに「よかれ」と思ってやっていることが裏目に


出てしまい、違う情報をインプットしてしまった状態でした。


一番心配していた「噛み付き」ですが、話を聞いているうちに、


「手で遊んでいたら興奮がエスカレートしてかんでくる」との事。


それは、当たり前です!


手で遊ぶということは、チワワさんが「手をおもちゃ替わり」に


しているのでしょう。


ひらひらと目の前で動く「手」。


興奮すると獲物に見えてきて噛み付いた。。。


まずは、手で遊ぶのを辞めて、おもちゃやおやつでの遊びに


変えてみてください。


噛み付きについては心配には及ばなかったのですが、


チワワさんは、日常生活の要所要所で「主導権」を握っている様子。


24時間の生活の中で、犬から主導権を取り返すチャンスはあちこちに


転がっています。


まずは、パパさんとママさんに「主導権をとる生活」を具体的に


説明しました。


説明が終了してから、まずは私がチワワさんの主導権を取る様子を


見てもらいます。


チワワさんの主導権を取ってみると、なんと尻尾をフリフリしながら


膝の上に乗ってきて「こんにちわ」と穏やかでフレンドリーなご挨拶をしてくれました。


「臆病、神経質、興奮」のイメージだったのが、意外にもフレンドリーで驚き!


ものすごく「知的」で、ものすごく「可愛い」のです。


吠えていたのは、「ねぇねぇ!私も仲間に入れてよ!」という要求だったのですねぇ。




チワワには珍しく、寒さにも強くて散歩が大好きというので、


「では、散歩で飼い主の主導権を発揮してみましょう」と


外に出ました。


大雪が降って、地面は雪まみれですが、全く動じないチワワさん…たくましいぜ。


普段は、リードがピンと張って「Iの字」で散歩しているようだったので、


ママさんに散歩のスタイルを変えて「主導権を発揮してもらいながら」


歩いてもらったところ、


頭の良いチワワさんは、すぐに事態を飲み込んで「Jの字」で綺麗に


歩き始めました。



【仮説】

どうやら、チワワさんの主導権の鍵は「散歩のスタイル」にあるのかもしれない!





その後、パパさんとバトンタッチした時に、私は「三女犬」を


玄関の前にたたせて、チワワさんが吠えまくる状態をわざと作ってみました。


パパさんがその場で何度も何度も主導権を奪い返そうと努力しますが、


チワワさんの吠えと興奮は止まりません!


「三女犬」をガラスドアの向こう側で興奮状態のまま待機させて、


チワワさんを煽ったまま、私がバトンタッチ。


さっきの【仮説】「散歩スタイルに鍵」を検証してみるために、


チワワさんとその場で行ったり来たりしながら散歩の歩き方を再現すると…



【検証】

チワワさんがハンドラーに注目し始めて吠えが止まった!




やっぱり、チワワさんの「散歩スタイルに鍵」があるかも…



パパさんにも、質の高い散歩を実感してもらってから、


再び室内でのレッスンへ。


今度は、「ピンポン吠え」です。


「ピンポン」の音に反射的に吠えるチワワさんですが、


「吠える事」に理由とか原因とかを考えるよりも大事なのは


「吠えることがダメなのだと理解させる事」です。


今のチワワさんに「叱り」が通用しないのです。


大きな解決方法としては、パパさんとママさんが24時間の主導権を


奪い取ってしまうことですが、小さな解決方法としては、


まず「吠えてはいけない、吠える必要がない」と伝えるしかないのです。




【仮説】

室内での吠えも「散歩のスタイル」が使えるかも…





まずは、ピンポンや物音を再現して、チワワさんが吠えるたびに


チワワさんと一緒に歩いてもらいます。


最初は吠えていましたが、繰り返すうちに、チワワさん、吠えるのを


やめました♪


【検証】

やっぱり、鍵は「散歩のスタイル」だわ!





続いて、小型犬によく見られる「追いかけ吠え」をやめさせてみることに。


ご夫婦が立ち上がっても全然反応しないのですが、ご実家の両親が


立ち上がるたびに「けたたましく吠えて追いかける」のだそうです。


他人の私にも、やっぱり追いかけて吠えまくりました。


まずは、しばらくはチワワさんの自由を奪ってもらうことにしました。


ご夫婦と私でリビングに座り込み、私がいきなり立ち上がるたびに


ママさんに主導権を発揮してもらったのですが、これが全く思うように


いかないのです…(泣)。


だんだん、チワワさんもイライラし始め、「追いかけ吠え」がひどくなって


きました。


頭を抱え込む私…


散歩で主導権を取れるのに、リビングで主導権をとれないのはなぜだ~!



【仮説】

あれ?もしかして「散歩のスタイル」に戻してみたらいいんじゃない?」




私に向かって「追いかけ吠え」をしたときに、ママさんに立ち上がって


その場でチワワさんと一緒に歩いてもらったところ、吠えが止まりました!


これは使える!


しかし、いちいち一緒に立ち上がって歩くのは面倒ですよね。



【仮説】

もしかして、人間の高さに影響を受けているのかも!




そこで、ママさんの座り位置を変えてもらいました。




【検証】

チワワさんは「人間の高さ」で主導権を計っていたのか!




ママさんが座っている状態で、私が動いても、チワワさんの「追いかけ吠え」が

ピタリと止まりました(号泣)。




犬の躾やトレーニングは、【仮説】と【検証】の繰り返しです。


今回のブログでは、レッスンで出会った飼い主と犬の様子を探りながら


進めている様子を書いてみました。


※レッスン内容がそのままずばり他の犬に当てはまるわけではないので

詳細はもちろん伏せています。




レッスンでうまく行ったことは、あとは継続できるかどうかです。


パパさんとママさんは、これからも「24時間主導権」をチワワさんから


奪っていく練習して頑張ってもらうしかありません。


「吠える原因、理由」を考えるより、「吠える必要がない」環境作りと


伝え方を繰り返してください。


もし、疑問質問、チワワさんの変化で気づいたことがありましたら


遠慮なくメールをくださいね~!




↓ 「【仮説】と【検証】の繰り返しのあとは、【継続】ね」と気付いたあなたはクリック!


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早速の更新ありがとうございます(^^)

その場に同席したかったぁー!
大型犬を華麗にコントロールするのに、ちっちゃいチワワさんに頭を抱える先生\(//∇//)\
改善策を見い出しちゃうところがさすがです!
犬は犬なんですね。

おチビ蘭丸の可愛さに惑わされないようにしないとですね。
いやだって!面白いんですもん!パグ(笑)
行動がオッサンですよ、オッサン!
私はちっちゃいオッサンと暮らしています(笑)

大小両方と暮せる私は幸せです(*^^*)
蘭丸だけじゃ、トレーニングって考えなかったんじゃないかなと思います。

大きさ関係なく、しつけの大切さ、もっと浸透すればいいのになぁ。





蘭丸&大和ママさんへ

そうなのよ。「犬は犬」なんですね~。ダックスやチワワに多い「追いかけ吠え」ですが、それぞれ個性があってそれに合わせた対処が必要なんですね~。大型犬の「追いかけ吠え」ってあまり聞かないけど、あったら怖いですね。

小さいおっさん、想像がつきます。友人がパグを飼っていたのですが、ユーモア満載で楽しかった思い出がいっぱいあるわぁ。パグの相談ってあまりなさそうです。問題行動に陥りにくい犬種ですよね。
プロフィール

CalmDog

Author:CalmDog
札幌市で開業した「Calm Dog(カームドッグ)~飼い主塾~」は、犬ではなく飼い主に向けたドッグトレーニングプランをご提案します。トレーニングは、座学「飼い主学」を学んでから。「犬」という動物を知れば、きっと素晴らしい絆が生まれます。

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