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しつけの土台(1)「飼い主さんと犬との関係性(否定と肯定を伝える際のポイント)」

前回までのブログでは、「YES(肯定)の伝え方」を犬時間と犬空間を踏まえて説明しました。

何かと忙しくて、ブログを書く期間が空くとどうしても「次はなんだっけ?」と悩んでしまうので、カテゴリー「とりあえず読んでみて」を最初っから読みなおしてみました。

私ってなかなか言い事を書いてるよね~(←自画自賛)。

今回のブログは、「とりあえずもうすこし伝えておきたいなぁ。」とか「ここは協調しておこう」ってことを書き残しておきます。

文章があちこち飛びますが、メモ書き程度に読んでおいてください。



さて、犬の問題行動に悩んでいる飼い主さんは、精神論だけでなく「具体的にどうしたらいいのか?」を知りたがっています。

飼い主塾のレッスンで意識しているのは、飼い主さんの具体的な行動や方向性を残してあげることです。

そのためにレッスン終了後にカウンセリングシートを送らせて頂いています。

過去にレッスンを受講された方は、もう一度カウンセリングシートを読み返してみてください。

カウンセリングシートは、受講直後、受講から一週間、受講から一か月…と期間を置いて読むことで、ご自身ができていること、できていないことがクローズアップされてきます。

犬との付き合いって、「今日言えば明日には完成」なんてありません。

毎日の積み重ねの中で少しずつ理解が深まり、信頼関係が形成されてくるのです。

犬を飼うにあたってよく聞く、「上下関係、主従関係、信頼関係を作りましょう」という言葉。

そんなことは飼い主さんもよくわかっています。

「それをどうやって作るべきか」を知りたいのです。

「上下関係、主従関係、信頼関係」を作るスイッチはどこにもありません。

飼い主さんと犬との間でこつこつと作っていかなければいけないのです。

具体的な行動として必要なのが、「NO(否定)」と「YES(肯定)」を犬語でわかりやすく使える術を飼い主さんが身に着けること。

それはこれまでのブログでつづってきたので何度も読んで意識してください。

わかりやすい飼い主さん、否定と肯定がはっきりしている飼い主さん、いつも安定していて堂々としている飼い主さんを意識すれば、「この人について行こう」「この人は信頼できる」と自然に感じてもらえるのです。

ご自身の愛犬をよく観察して、その子の犬時間と犬空間の特性を見極めてください。

犬時間が早い犬に対して後手後手で否定や肯定を伝えても伝わりません。

犬空間の許容範囲が狭い子に覆いかぶさるような行動をとってしまえば、不安でしかないと思います。

「NO(否定)」や「YES(肯定)」を伝えるタイミング(犬時間)だけでなく、そこに込める心理状態も大事です。

感情的に怒り狂いながら発する「NO(否定)」は犬には「興奮している不安定な飼い主」として受け取られます。

穏やかな気持ちで警告音を鳴らし、「落ち着いて考えてみようね。それは間違っているよ」を伝えることを意識しましょう。



そうそう。先日ネットで見た「人間の子育て」の小ネタについてちょっとお話しますね。

「毎晩夜泣きをする一歳の赤ちゃんをどうやったら寝かしつけられるか」というお話です。

毎晩何度も何度も夜泣きをする赤ちゃんにお母さんはほとほと困っていました。

これまでのお母さんの行動は、「泣くたびに抱き上げて静かにさせようと頑張る」でしたが、これがなかなかうまくいきません。

そこで「夜泣きカウンセラー」みたいな方からのアドバイスは「泣いたら100数えてみてください。それでも止まらなければ対応してください」でした。

お母さんは決意して、泣き始めても寝たふりをして100を数えるようにしたところ、赤ちゃんの夜泣きはどんどん減少していったそうです。

赤ちゃんは夜泣きをするたびに抱き上げられて背中をトントンされるから、「それが習慣、それが当たり前」になっていたのです。寝たふりをして100数えているうちに赤ちゃんに違う習慣が生まれ、「泣いてもトントンはないんだ。じゃあまた寝よう」と切り替わってきたのです。

これは私の見方ですが、抱き上げて背中をトントンするお母さんは決して穏やかな心理状態ではなかったと思います。仕事で疲れている旦那様や赤ちゃんのお姉ちゃんを起こしてはかわいそうだと思う気持ちや、泣いている赤ちゃんを少しでも早く静かにさせたいという焦り。そして寝不足によるイラつき。そんな心理状態で抱っこされたら、赤ちゃんは「ママは不安定だな」と感じてしまっていると思います。

人間の赤ちゃんと犬を一緒の考えるなとお叱りを受けるかもしれませんが、このお話は飼い主さんにも通じるものがありました。

私にレッスンを依頼してくれる飼い主さんはとっても優しいし、犬の事を真剣に考えておられる方が多いです。だからこそ、頑張りすぎてしまい、それが犬にとって不安定に感じてしまっていることが結構多いように感じます。

ピンポンが鳴ったら、犬が吠えてイライラ、玄関で人を待たせていることへの焦り、恥ずかしいという気持ち、誰が来たのかという不安を一気にまき散らしながらインターフォンに出る飼い主さんの行動を見て、「この飼い主さんって安心できるわ~」と感じることができますか?

犬は飼い主さんが出す臭いで感情を把握していると思います。もしかしたら生まれたての赤ちゃんもお母さんが出す臭いを感知する能力を持っているかもしれませんね。

私は「犬を穏やかに導くための重要ポイントは飼い主さん自身のセルフコントロールにある」と思っています。

飼い主さん自身が興奮しやすかったり、怖がりだったり、神経質だったり、感情的だったりすれば、犬はそれをダイレクトに受け止めて同じような行動をとります。

群れの不安定を感じてしまうのです。

これにも個体差があります。

我が家の長女犬エールは、私のネガティブな行動をまともに受け止めて不安定になることがありましたが、次女犬ヴィエナはいつでも能天気。三女犬シャロンは年齢とともに私の行動に影響を受けるようになりました。ジャーマンシェパードのドナちんが来てからは、私は犬の前ではセルフコントロールをしているので、特に強い影響をうけることなく呑気に育っています。でもさすがはシェパードだけあって、私がちょっとでもイラッとしたら、匍匐前進で耳をぺったんこにして窺ってきますよ。そんな時は深呼吸をして自分自身をリラックスさせればドナちんも落ち着きます。

一度じっくり、ご自身の犬を見つめなおしてみてください。犬の向こう側に飼い主さん自身の姿が見えてきますよ。


これまでブログで書いてきた「NO(否定)」と「YES(肯定)」を伝える時のポイントをいくつか書いておきます。

大きな声とか大げさな行動で伝えようとはしないように意識してみてください。

「YES(肯定)」をする時はついついわしゃわしゃと犬を触りながら大げさに褒めてしまっていませんか?

その方法だと、犬は「何を肯定されたのかわからない」「飼い主さんが興奮しているから興奮を肯定されたのか」と混乱のあまり、興奮がぶり返すことがあります。

また、犬空間の許容範囲が狭い犬であれば、わしゃわしゃと触られる事そのものが、強い「NO(否定)」、犬空間を攻めてきていると勘違いします。

犬に「YES(肯定)」を入れた時に、尻尾をぶんぶん振り回して興奮状態になるようでしたら、肯定がうまく伝わっていません。

尻尾が下がっていたり、左右にゆったり振っている程度で、あまり激しく動いておらず、飼い主さんの目を見て静かに佇んでいるぐらいが、ちょうどいい感じに肯定が伝わっていますので、観察してみてください。

もし、肯定の際におやつを使う場合は、指先におやつを強く掴んだ状態で前歯でガジガジと味合わせてあげながら、時間をかけて「そうそうそう」と声をかけてください。おやつを投げたり、手の平に乗せて与えるよりも「指先おやつ」の方が肯定感が伝わります。


「肯定のチャンスがない」という飼い主さんもいますが、「肯定のチャンス」は作ってあげてください。

私はよく飼い主さんに「タイムスケジュール」を考えてもらいます。

ガッチガチのスケジュールではなく、大まかなものでOKです。

朝起きてから夜寝るまで、トイレや散歩、食事、ハウス管理、留守番、人間の食事などをタイムスケジュールに書き込み、だいたいそれにのっとって生活してもらいます。

犬が飼い主さんと暮らす24時間が見えてきたら、犬の行動のタイミングがつかめてきます。

「だいたいこの時間になれば眠くなるんだな」とか、「この時間が吠えやすい」とか。

それがわかってきたら、「吠えやすい時間の前にハウスレストさせて寝かせてみるとか、人間の食事時に合わせてハウスレストの時間をとるなど、その家に合わせた管理スケジュールが見えてくるはず。

管理ができれば、無駄に「NO(否定)」をしなくて済むし、その分を「YES(肯定)」に回せますよね。

起こってしまった興奮を鎮めることより、興奮が起こらない段取りを組むことで、穏やかで優しくて心の中からの「YES(肯定)」を伝えられるようになりますから。

最初はスケジュールを意識し続ける必要がありますが、慣れてくれば、生活の中になじんできます。

新人ドナちんも、我が家の生活の基盤に乗るまではいろいろ試行錯誤しました。

夜は夜鳴き、朝は朝鳴き、出せば甘噛み、思い通りにいかなければ興奮して暴れる、留守番が不安…。

そりゃもう毎日が神経ピリピリになり、シャロンがその私を見て不安定になり、大変でした。

でも、カームドッグの理論にのっとってゆっくりゆっくり、否定と肯定を続けているうちに、だんだん生活のリズムが整うようになり、生後7か月ぐらいから「お?最近、犬語がスムーズに通じる!甘噛みがない!朝鳴きの不安から完全に解消されている!」と感じられるようになりました。

しつけを説くプロである私でも、毎日頭を使って計画的に行動して今のドナちんを作ってきたのですから…。

スイッチ一つで犬を変えているわけではありません。

でも飼い主さんが意識し続ければ必ず犬は変わりますよ。


次回は、いよいよ「犬の社会化」について書いて行こうと思います。

今回は「書き残しのメモ」のような感じで書いたのでちょっと伝わりにくいかもしれませんが、いつかわかりやすくまとめていきたいと思いっています。



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Author:CalmDog
札幌市で開業した「Calm Dog(カームドッグ)~飼い主塾~」は、犬ではなく飼い主に向けたトレーニングプランをご提案します。トレーニングは、座学「飼い主学」を学んでから。「犬」という動物を知れば、きっと素晴らしい絆が生まれます。

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