スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「吠える習慣」を「別の習慣」に上書きする

お待たせいたしました。


次女犬の吠えに対して私がたてたプランです。


通常レッスンであれば、お客様のワンちゃんなので書けないのですが、


今回は私の犬なので、実施したプランを書いてみようと思います。


「ドッグトレーナーってどんなカウンセリングをしてくれるのかな?」と


疑問に思っている方でも、「こうやってプランをたてているんだ」って


わかってもらえるのと、受講された方も「やっぱり練習しなきゃ!」と


実感してもらえるかと思います。





吠えがひどくなってきた次女犬ですが、多頭飼いの場合、一頭の「興奮」が


他の犬に伝染することがあります。


「今まで吠えなかったのに、新しい犬を迎えたら一緒に吠えるようになった」と


言われる方もいますよね。


犬は「群れ」なので、やはり団結してしまうのかしら…?


我が家の次女犬のことが大好きな三女犬にも「吠え」が伝染し始めていましたし、


吠えなかった長女犬は、次女犬の突発吠えにびっくりして吠えてしまうことも…


こういった場合、やはり「吠えの根源」である次女犬だけに集中すれば


他の2頭も素直に従う可能性もありますので、次女犬の吠えだけを観察します。


前回の記事で書いたとおり、次女犬は、


「ピンポンがなる → 私が反応をする → インターフォンで対応


→ リビングのドアの外を見ると他人が来ている → 警戒か興奮か喜びで吠える」



という習慣ができあがってしまった状態です。


つまり、吠える最初のきっかけが「ピンポン」。


ということは、興奮が始まる最初のきっかけをなくしてしまえばあとの


反応につながらないかもしれないと考えました。


※これはあくまでもうちの犬の場合ですので、すべてに当てはまるわけではありません。


プランを立てる際は、まず問題を細分化して、最初の根源から解決していくのです。





「ピンポン」への対応をする前に忘れてはいけないのは、「私と次女犬の関係性」です。


前回の記事で書いているとおり、長女と三女の訓練に時間がかかっていたので


次女犬と「一対一」の時間を作れていなかったのも問題です。


「ピンポン」への対応の前に、次女犬との時間をたくさん作りました。


テンションが高くて元気いっぱいな次女犬は、新しい課目を覚えることで


私との交流を持つのは好きな犬なので、「面白いトリック」を


教えながら毎日楽しい時間を過ごすようにしました。


トリックができるたびに褒められるので、


次女犬の気持ちがどんどん私にむいてきました。


次女犬にとって、構ってもらえる満足感と優越感と充実感、


そして「適度な疲労」が必要だと感じていました。


いよいよ、「ピンポン」への対応ですが、用意したのは「デジカメ」。


(録音機能のあるものであればなんでもOKです)


犬が自宅にいないときに、デジカメをインターフォンの上に設置して


動画録音モードにして、ただひたすら「ピンポン」を押し続けました(笑)。


数分間、延々「ピンポン」を録音したのです。



はい、もうおわかりですね(笑)。



「ピンポン」の音を延々聞かせ続けることで、「ピンポンがなったらひとが来る」という


習慣に、「ピンポンがなってもなにも起こらない」という習慣を上書きしたのです~♪




3頭の犬がリビングにいるあいだに、延々「ピンポーン、ピンポーン」を


1時間以上鳴らし続けました。


最初は次女犬が反応して吠えましたが、私が全く反応しないでPCでピグライフを


やっているのでだんだん不思議そうに考え込んでいました。


「ピンポンなってるのに、なぜ動かないの?」と考えてだんだん静かになってきました。


ちなみに、次女に同調して吠えてしまう三女と長女は、すぐに吠えるのを


やめてしまいました。


やっぱり、吠えの根源は次女犬だったのですね。


しばらくは15秒に一回なる「ピンポン」に反応して吠え続けていましたが、


「えー?意味がないの?」と感じたようで、次女も諦めて寝てしまったのです。



まずは第一段階突破ですね。



この練習を、ほぼ毎日、ちょっとでも時間があれば


録音していたピンポンを鳴らしました。


次女犬の耳がピンポンの音に慣れてきたようです。


まだまだ「久々のピンポン」には反応して一言吠えますが、


以前のようにしつこい吠えがなくなってきたのです。


さらに、録音のピンポンだけでなく、私が外出から帰ったときも


ちょっと庭に出たときも、時間さえあれば「わざとピンポン」を


押し続けました。


そりゃもう、一日100回以上ピンポンがなれば、犬も飽きてきた様子。


次女犬の心の中に「ピンポンがなってもなにも起こらない」という気持ちが


芽生えてきた3日目。


今度は、友人に頼んで、いきなり「ピンポン」を押してもらい、そのまま


帰ってもらいました。


見事成功!


「本物のピンポン」が鳴っても全く吠えません♪


15分後に再度友人に戻ってきてもらって「ピンポン」を押してもらったあとに


ひと呼吸置いてから、インターフォンに


出ました。


いつもなら「はい」と出るところを、


わざと「お待ちください」とすぐに切ってしまい、


さらにリビングと玄関に通じるドアを閉めてから、


玄関で立っている友人を出迎えました。


玄関で友人の犬が吠えたので、次女犬が一瞬吠えましたが、


すぐに吠えやんだようです。



以前であれば、「ピンポン=ひとが来る」習慣で吠えながら大騒ぎだったのに


小さな興奮のうちに芽を摘んでしまえば、しつこい吠えが抑えられるのですね。


友人と友人の犬が室内に入る際に多少の興奮はありますが、私がケージの前に


立って対応すれば吠えずに待てるようになった様子。


できればの話ですが、友人にはできるだけ無言で犬を見ずに入室して


もらうようにお願いするのも大事です。


入ってくる人のテンションは犬に伝染しますので、


「こんにちわ~!きゃあ、ワンちゃんかわいい!」と騒ぐ友人には要注意ですね(笑)。


犬のトレーニングは、他の方の協力も必要です。




今ではうちの旦那が帰宅するときの「ピンポン」には全く吠えません!


協力的な旦那は無言で部屋に入ってくるので、


犬が興奮する要素がなくなったのですね。



友人のピンポンに関しては、最初に一言ワンと言ってしまいますが、


あとは入室するまでのしつこい吠えが抑えられてきています。


できれば、「トレーニングの最中なので、犬を見ないようにして入室してください」と


お願いするのもいいかと思います。


ちなみに業者関係の場合は、まったく吠えなくなりましたよ。


なぜなら、業者関係の方は犬に興味を持たないから犬が興奮しないのです。




長文になったのでまとめますと…


(1)次女犬と私の関係を良好にする(質の高い遊び)。

(2)ハウストレーニングを再度徹底する(質の高い生活習慣)

(3)録音した「ピンポン」の音を長時間聞かせ続ける(習慣の上書き)

(4)「偽物のピンポン」をわざと押しまくる(習慣の上書き)

(5)「本物のピンポン」がなったときは「ひと呼吸おいてから」立ち上がる。

 ※ピンポンがなったら慌てて対応するのはNGです。

(6)「本物のピンポン」の際にインターフォンでの対応を変更する。

 ※私の場合は、「お待ちください」とすぐに切るようにしました

(7)インターフォンを切ったあとは、リビングと玄関のあいだのドアを

 閉めてからお客様に対応する。

 ※玄関に他人が立っている光景を犬に見せないためです。

(8)お客様に「トレーニング中ですので、絶対に犬を見ないようにしてください」と

 お願いする。



以上が次女犬の吠えに対応するために立てたプランです。



「犬をどうにかする」のではなく、

「飼い主の考え方や対応を変える」ことが

犬を変えることにつながっているのですね。

そして一番大切なのは、「今日はいいか」「今はいいか」は

絶対にだめです!

やるならとことん継続し練習を繰り返してください。

長い期間で培われた習慣を上書きするのは、

徹底した方法と練習が必要なのです!





これは、あくまでも「うちの次女犬の吠え対策」であって、


飼い主との関係、自宅の環境、ハウスの位置、犬が吠えるきっかけなどに


よって、プランはすべて異なると考えてください。


次女犬のトレーニングを開始して1週間たちますが、


旦那と業者に関してはピンポンがなっても吠えなくなりました。


あとは、入室してくる友人への「喜び歓迎吠え」の習慣を


消すためのプランを考え中♪





※何度も書きますが、これはあくまでも一例です。

犬の性格や環境、飼い主との関係によっては吠えが悪化する可能性も

ありますので、ご自分の犬のプランに関しては

最寄りのドッグトレーナーにご相談くださいね。





↓ 「ほほぅ。デジカメの新しい使い方ですね」と関心したあなたはクリックを!

にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ほほ〜〜っ!

トレーニングのやり方とデジカメの使い方に、Wほほぅ!です。
さすがですね。

ワン側に立って考えるということの重要さを改めて考える事が出来ました(これは、ワンの甘え等に対して飼い主がおもねる・・という意味合いではなく)。
前回の私へのお返事で・・・「犬の行動を擬人化してしまう・・」と書かれていましたが、これもナ〜ルホドと、何度も頭の中で反芻して納得しました。

記事のアップせかせてしまいましたね。でも、とても参考になりました。
有難うございます!

billmonさんへ

参考になりましたでしょうか(笑)。これはあくまでも一例なのですが、犬の立場になって行動を考えてみると、意外なところに落とし穴が見つかってそこを解決したら行動が改善されたってことも多々あります。ただし、長年築き上げた習慣を塗り替えるのは練習あるのみ!犬の状態を観察しながら、微調整をして改善しますが、出来た時の喜びと愛おしさは格別ですよ♪
プロフィール

CalmDog

Author:CalmDog
札幌市で開業した「Calm Dog(カームドッグ)~飼い主塾~」は、犬ではなく飼い主に向けたドッグトレーニングプランをご提案します。トレーニングは、座学「飼い主学」を学んでから。「犬」という動物を知れば、きっと素晴らしい絆が生まれます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。